こんにちは、ライター&ブックコーディネーター・文の響舎です。
私は、フリーランスになって、はじめての秋冬を迎えようとしています。
会社員時代で、一番、通勤時間が長い時は往復3時間。乗り換えも多く、通勤ラッシュは本当に苦痛でした。社会人になってからはじめて迎える「通勤をしない秋冬」は、私にとってはなんだか不思議で、嬉しいものがあります。
前職では仕事量が多く、どちらかと言うと夜遅くまで仕事をしていました。私の世代で管理職につくような人たちは、どの会社でも、わりとそういう人が多かったようです。
経験としてはガッチリと仕事をする時期も、時には必要かもしれませんが、長続きしない働き方は、やはり、あまり良いものではありません。
学生時代の友人たちの多くは、30代中盤の時点で、既にかつての職場から独立して、フリーになるか起業しています。その中では、私はどちらかと言うと遅い独立でした。
そんな彼女らと話していた時に、「定時で帰ることは可能か問題」が、浮上してきました。きっと、どこの職場にも、あてはまることが多いのではないのでしょうか?
「夜の方が仕事がはかどると思っている上司」の存在は無視できない?
友人Aはかつて、営業部門で主任職をしていました。彼女自体は「3度のメシより仕事が好き」を公言する、強者でしたが、体を壊したことがきっかけで、医者から「定時で帰って体調を整えなさい」と達しが出ました。
しかし、私たちアラフォー世代の上司は、「長時間、会社にとどまって残業してナンボ。それが仕事」と、いう概念が強い世代です。そして営業畑ですから、働き頭のAが帰ろうとすると「何さぼってんの、これからでしょ。」と声かけられたり、20時以降に平気で会議を入れられたり……。
「このままでは、体をまた壊してしまう」
そう危惧した彼女は、36歳の時に思いきって退社。もともと持っていた資格を活かして、フリーランスで仕事を始めました。
A曰く
「今の50代以上は、夜の方が仕事がはかどると思っている。この価値観は変えられないんじゃないかな。」
彼女の場合は、自分自身に力があり、意思があったから独立という方法をとりましたが、会社にいつづける場合において、上司の意向や方針はやはり無視できないものです。
絶対、定時で帰るんだという覚悟があるのか?
次に、別の友人Bは、こんな話をはじめました。
「“この人は定時で帰る人”という、イメージの切符を手に入れた人は強い。」
Bのかつての職場には、キッチリ仕事をして定時で帰る先輩がいたそうです。その代わり、会社にいる時間における集中力は尋常ではなく、ものすごい勢いでカンペキに仕事をしていたので、誰も何も言えなかった……とのこと。
「結局、“絶対定時で帰るという覚悟”も必要なのよね。」
遅くまで残って仕事をしていると、この人はそういう人、というイメージがついてしまいますが、逆に、絶対定時で帰る人、というイメージがつけば、夜は仕事を受けてもらえないという認識を周りに与えることができます。
自分の人生における優先順位を見定める
本質的には、旧態依然とした残業体質の会社が多いことが問題なのかもしれません。しかし、そう簡単には変わらないのだとしたら、自分の人生における優先順位のつけ方を、自身でしっかりと見定めるしかありません。
本屋を見れば「定時で帰る仕事術」といった本が山積み。多くのビジネスパーソンが定時で帰りたいという気持ちを持っていることが分かります。
「定時で帰ることは可能か問題」は、自分自身の働き方を、今一度見つめ直すことにも、つながるのではないでしょうか?
この記事を書いた人

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1976年生まれ。
銀行員、図書館司書、一般企業にて総務・流通管理・店舗支社長・商品開発部門管理職・社員研修担当を経験。
女性にむけるキャリアアドバイスを中心に執筆活動中。
生活において、本・コーヒー・スイーツ&パン・整理整頓が必須。
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