フランスで結婚の巻〜出会った奇跡があるならば別れる可能性があることも覚悟せよ

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フランスの結婚方式には日本にはない決まりごとがいくつかある。

入籍するために役所に提出する書類が日本より多いし、市長の前で結婚の宣誓をしなければならないので入籍日の予約を取らなければならず手間も時間もかかる。

私はフランス方式でフランスにて結婚したのでそれらのメンドーな作業を1つずつクリアにしていった。

結婚を決めてから書類集めを開始。そして実際に市役所にて入籍するまでの3ヶ月間で私の心にがっちりと築かれたものは「いつ別れてもオッケー」な心構えであった。

離婚をも想定した結婚契約「コントラ・ド・マリアージュ」

入籍に必要な提出書類の1つに「結婚の契約書」があった。

これは主に2人の所有財産に関する決めごとになる。

結婚前の各自の財産を結婚後どのように扱うのかを決めるものだ。

例えば、「結婚前に私が買ったIKEAのソファーは結婚後も私のもの、ゆえに離婚したら私が引き取るよ。でも結婚後に私が自分で稼いたお金で買ったテレビは旦那との共同財産になっちゃうよ」とか。

財産だけでなく親権についての項目もある。さらに、離婚の場合だけでなく死別した場合の財産相続、また、相方が自営業で借金を背負った場合は連帯責任にする?しない?などなど。

こういった契約書を公証人に数百ユーロ払って作成してもらうのだが、作らなくてもオッケー。その場合は自動的に夫婦共同の財産契約というのが適用になる。

財産もへったくれもない私たちは自動適用になるものでいいだろうという結論に至った。

そう、フランスでは結婚する前から離婚だの借金問題だの死別だの、あらゆるケースを想定してお互いが話し合い、合意した上で契約を結ぶのだ。

書類集めの第1段階から超リアルでヘビーな問題を叩きつけられて超クールになれた私。

出会いあれば別れあり。備えあれば憂いなし。永遠の愛はいずこやら。である。

2人の結婚に反対する者は申し出よ!な、結婚の公示

全ての書類が受理されると市役所が貼り紙をする。「この町に住むみなさん、何丁目に住む誰さんたちがこの町で結婚するよ」というお知らせである。

未来の夫婦の住所や職業がしっかり書かれていてプライバシーなしだ。

この貼り紙がある期間は結婚に不服な者は市役所に申し出られる。

その昔、といっても中世までさかのぼるけど近親者同士での結婚なんかもあったから、身元を明らかにするために始まった風習らしい。

まあこれによって結婚が取りやめになった話は聞いたことがないけれど、貼り紙を出される方としてはなんだか妙な気持ちであった。だってそもそも愛情という超個人的な感情で結びついている2人のことなのに、「結婚をする」となると社会(というと大げさだが)がぐいぐいとプライベートな領域に踏み込んでくるからだ。

というかその逆で、プライベートなことを社会が決めたルールに合うように形作っていかないといけない。

 

特に結婚の公示というシステムは時代錯誤かなと思ってしまうと同時に、個人的なイベントに思える結婚というのはいかに社会が決めたルール、制度であるかということを実感。

そう考えると結婚記念日というのは本当の意味でのプライベート感が薄れる。

社会が決めたルールを守りますって宣誓することだよね、結婚するってのは。

結婚は幸せを保証してくれないから自分で努力するっきゃないのか、結局。。。

そんなことで、「結婚」はあなたの環境を大きく変える可能性があるし、あなたを守ってくれるかもしれない。

でも、結婚そのものは「幸せ」とか「絶対」とか「愛」とかを確約してくれるものではないですね。

そーじゃないでしょうか?でなければ離婚を想定してだのなんだのする必要ないですね。

実際、他人同士が1つ屋根の下で調和して暮らしていくには理解や諦め、主張や妥協、自立心といったひたむきな努力も必要だと実感している。

入籍せずに事実婚(パクス、フランス婚というのか)で子どもを持って幸せに暮らしているカップル、離婚歴があって結婚にはこりごり、でも恋愛はしていたいカップル同士も数多くいる。もはや従来の結婚制度では超個人的なゆえに多様な愛の形はカバーしきれない。

というわけで、結婚してようがしてまいが、そんなのは実質的な幸せとは関係ない。

結婚すれば幸せになれるかもしれないし、幸せになれないかもしれない。

さらに状況は常に変化する。結局は自分次第、自分がどうあるかにかかっているところが大きい。

婚活中はいろいろな男性を見るチャンスが多いから自分が求める理想の結婚の形や理想の夫婦関係を具体化させやすい絶好な時期かなと思う。

未来の旦那と調和しながら楽しい結婚生活を築くのに必要な要素を明確にできたら、あえて自分に課題を課して長所を伸ばして短所の改善に繋げてみてください!

と言いながら現在精進まっただ中な私。。。

この記事を書いた人

さくら
さくら
フランス在住。怖いもの知らずで日本を飛び出し各国を漂流。おかげで路上での仕事もお城暮らしも経験。やっと最近落ち着いてきた30代。旅行、食、本、映画、音楽が好き。

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