馬車馬系小デブ肉食の広告屋こにくです。
このたびは、こちらのメディアにて、わたしの出生の秘密あたりから昨今のワールドカップ事情まで(あ、微妙に中途半端?)、さまざまな散文を書かせていただくことと相成りました。
よろしくお付き合いくださいませ。
さて、わたくしこにくですが現在30代前半。関西女でございます。
メインのお仕事は、広告屋。職業柄、コンプライアンス的にあまり詳細を明かすことはできませぬ。が、お仕事は他にもいっぱいしています。
自称「馬車馬系」。
これを読んでおられるみなさんも、多くの方はお仕事してらっしゃると思います。
お勤めの方、フリーランスの方、事業主の方、さまざまいらっしゃるかと思いますが、
みなさまのお仕事って、いくつありますか?
今回は、メインをお勤めの方(給与所得の方)に絞ってお話しさせていただきますね。
みなさんにとって、お仕事ってどんな位置づけなんでしょう?
生活のため?生き甲斐?喜び?それともただの暇つぶし??
お仕事って人それぞれの価値観があります。
「好きなことを仕事にしたほうがいい」という人もいれば、全く逆で「仕事なんて苦しいもの。好きなことは仕事にしない方がいい」という人もいる。
これ、こにく的には、その人によると思う。
だから、仕事が好きとか嫌いとか、その点に関してはこにくは言及しません。でもただひとつ言えることがある。
「仕事は、二つ以上しとけ!」
つかんだのはほんまに藁やった
こにくは、芸術系の大学を卒業後、新卒で新聞社系の広告代理店に新聞広告の記事制作スタッフとして、なんとか滑り込むことができました。
しかし、時は「就職超・氷河期」といわれた時代。就職率が60%前後だった、底の時代でした。なので、就活はしていたけことごとく不採用。
そんななか、ほんとに藁をもつかむ思いで、大学の教授のコネでやっと制作の仕事をゲット!
しかーーーーし!!
入ってみたら、激暇ゆえ残業無し=残業手当なし、手取り12万という激貧生活…。
しかも一人暮らしなので家賃、光熱費もそこから捻出せねばならない。
お金がない苦しみというのは、資本主義の日本で生きる上ではほんとに生気を奪う苦しみです。
そして、働くことがきらいじゃないこにくとしては、暇であるということも堪え難い苦しみでした。
広告の制作というのは、当時こにくが勤務していた会社では、専門職ゆえ、忙しくても忙しくなくても、とりあえずはいなきゃ困る、という中途半端な存在。
先輩も同僚ももちろん後輩もなく、淡々と、一瞬で終わる仕事をネットサーフィンの合間にこなす日々。
耳から脳ミソが流れ出て、若年性認知症にでもなってしまうんじゃないかということを本気で悩む23歳の春でございました。
自分の人生を、会社は責任持ってくれない
「もう無理や」と思ったこにく、就業規則にある「副業禁止」をあっさりぶっちぎって、夜の居酒屋でのバイトを始めます。週7っていうかほぼ毎日の、時に朝5時までの勤務。若さ故の体力でのりきっておりました。
労基に関してもおおらかな時代でした。
そこからが、こにくの馬車馬系人生の始まり。副業禁止?知らんがな!
だって手取り12万やったら暮らされへんのじゃ!と、もう単なる開き直りなのですが「バレたら正直に『おたくの給料だけやったら暮らされへんからです』って言うたんねん」と思って、そこから2年、新聞広告制作と居酒屋のお姉ちゃんのダブルワークライフが続きます。
結果的に、無理なワークシフトがたたって、激しい遅刻と居眠りの連発に業を煮やした上司に呼び出され、この会社は辞めることに。
ただ、この薄給な会社に勤めたことではじまった馬車馬系の生活、得るものはとっても大きい。
それゆえ、お給料の増減はあれど、こにくは以来常にお仕事は2つ以上がデフォルトです。
だから、こにく的にはみなさんにぜひダブルワーク、もしくはそれ以上をお勧めしたい!
理由は10個!そう!10個もあるんやで!
1.経済的な余裕
まずはもちろん、お金ですよね。
時給や勤務形態によって得られる額は様々かと思いますが、やはりお仕事というのは、報酬があってのもの。小額でも、+αって、大事です。
2.人脈が広がる
お仕事というのは、そこに「人がいる」ということです。
それは顧客であったり、上司、同僚、さまざま。
そして、ダブルワークでお勤めした場合に出会う人たちの特徴は、年代やコミュニティがまったく違うキャラクターたちが多いということ!
多くの人がお仕事しているコアタイム=「平日の昼間」でお勤めする場合、同じようなバックグラウンドや年代で固まりやすくなる傾向にあります。
しかし、その時間をはずして働いてみると、少しでも家計を助けようとする主婦のおばちゃんや、はたまた学生や、いろんな年代のいろんなキャラクターと出会えます。
これは、とっても刺激になりますね。
3.友達ができる
これ、2とは似て非なるもの。「人脈」ではありません。
ダブルワークだと「友達」ができやすい。
理由は二つ。
まずは、お勤めなので、無理なく恒常的に会えるようになります。
それゆえ、お互いが、カッコつけること無く、自然とゆっくり、そこそこ「素」な人間性を知り合ってゆけるようになります。
ゆっくり時間をかけて培った関係って、無理なく強固になってゆきやすいもの。
学生時代が終わると、なかなか出会いがないと多くの女子が嘆きます。
それゆえ、安易にコンパや異業種交流会などに行ってしまいがちですが、そこでの実りのなさといったらない!お仕事で出会うことは、このあたりが違いますよね。
そしてもうひとつの理由は、お仕事とはいえ「副業だし、これで本気で食っていく訳じゃないし」という、
ある意味での気楽さです。
ライバルを蹴落とすほどがんばるわけでもなく、だめな自分でもそれなりにゆるゆると勤めることができたりする。失敗もけっこう許されちゃったりする。
まあ、ほめられたスタンスではないけど、この適度な緩さが、人間関係にもある種の風通しの良さをもたらし、結果的に空気感が「友達」っぽくなっていくんです。
分かりやすく言うと「○○さん」じゃなくて「△△ちゃん」と呼び合える仲にすぐなっちゃう、ということです。
あ、もちろん、お互いの性格が合うか合わないかとか、人間的にダメなやつは、問題外ですけどね!あと余談ですが、こういった場で若い良い友達を作っとくのは、先々有効です。
アタシたち女は、長生き。ババーになったとき、年上の先輩はもちろん、下手すりゃ旦那にも先立たれ、孤独死まっしぐら。そんなとき、あったかく受け入れてくれるのは、若い友人たちしかいません。
年下の良き友達を、早くから確保しておきましょう。
4.タイムマネジメント能力がつく
これはもちろん、お仕事を複数するということは、それぞれに穴を空けたり、悪影響があってはいけないですから、時間やスケジュールに対するコミットは自然と強くなります。
そして、タイムマネジメント能力が向上するということは、空いた時間=休日をすごく大事にするということにもつながるんですよね。(多分)
「なんとなくダラダラして過ごしちゃった…」という日は減っていくので、人生に充実感を持つことができるようになります。
5.税制に(ちょっと)強くなる
ダブルワークを始めると(給与所得の場合)、お勤めの人でも確定申告が必要になります。
そうすると、否が応でも「本職にバレたら困る」っていうのもあるし、ややこしい税金のシステムも最低限は勉強する必要が出てきます。
これ、本当にややこしくて(しかも法律しょっちゅう変わるし)こにくのように数字が苦手な人には一苦労なんですが、日本国民の義務である納税に対して、自分がどんくらい持っていかれてるのかって、きちんと知っておくことは決して無駄にはならないはず。
将来、独立することを考えてる人には必須ですしね!
ひとつの組織に属して働いているときは天引きなので、実はなかなか持てない視点だったりします。
6.総合的な仕事力=人間力っぽいものが上がる
組織って「文化」が生まれるもの。
Aという会社では当たり前のことが、Bという会社では厳禁、ということが、起きうるわけです。ダブルワークで働くと、この真逆だったりするAの組織文化とBの組織文化を同時に行き来するようになるんです。
そうすると、否が応でも「自分のやり方」なんて崩れてくる。
必要になってくるのは柔軟な対応と、いい意味で「自分のやり方」を捨てて「いま、ここで求められているものを感じ取る」ということ。
過去の経験や、もうひとつの会社でのやり方はいったん置いて、目の前のその人が何を求めているかを、フレキシブルに感じ取って対応する力が培われていきます。
いろんな組織文化に触れていくと、「あり得へん!!!」っていうことも起きますが、それはそれとして、静観していると、ちょっとやそっとのことでは動じなくなるし、許容できるようになってくる。それが自分の仕事人としてのキャパシティを広げていくことになるんです。
でも「目の前の人が何を求めているのかを感じ取ってそれを提供する」って、人間としてもとっても魅力的な要素。
仕事ができる人がモテるっていうのは、偶然じゃありません。
7.自分の足場が強くなる
これは「ヘコみにくくなる」ってことです。
仕事を複数していると、時間も体力もガチで使うわけだから、無理な仕事は続けられなくなります。
でも、ある程度続けていれば、それなりにヘコむことや怒り狂うこと、自信をなくすことも起きます。
そんなとき、仕事を二つ以上していると、「自信の保険」を得られるんです。
「A会社でむっちゃ失敗した。アタシなんかもうあかんわ」と思っても「でもBではそこそこ評価されてるしな。アタシまったくダメな訳じゃないのかも」と思えるようになるということ。
これ、こにく的にはデカイです。
仕事の規模、給与の多い少ないは無関係。
やっぱり、人は人に褒められたいんです。
8.モテる
モテます。
ただ、積極的に「あたしダブルワークなの」とアッピールはせんでよろしい。
ダブルワークだと言うと「苦労してるんだな」とビッグなお世話でもって同情してくるめんどくさい奴もいるので、恋の甘さも吹き飛んでしまいます。
隠す必要ももちろん無いけどね!
「4.タイムマネジメント能力がつく」で述べたように、時間がすごく大事になってくるので、デート相手が約束を大事にしてくれるようになります。
こちらがなかなかリスケが難しい、忙しそうだとなると、一度した約束をがんばって守ろうとしてくれる訳です。
また、相手も忙しい人だとなおさら、「ずっと俺を待ってる女」って重いので、こちらが忙しくしているだけで相手への無言のプレッシャーを軽減できる訳です。それだけで、男性からはホっとされます。
また「6.総合的な仕事力=人間力っぽいものが上がる」ので、これはもう、モテますね。
彼が忙しい気持ちも、仕事でいろいろ抱える仕事人としての悩みも、「疲れとんねん、癒してくれよ」という気持ちも、いままでより理解できるようになります。
ただ、必要以上に「分かるよアピール」はせんでよろしい。
そして、そもそも、あなたが相手から興味をきちんと持たれているということが大前提ですよ!
(※モテるための秘訣は、別コラムにて記します。)
9.結婚に向く
これ、ガチです。
なぜダブルワーカーが結婚に向くのか?
それは「柔軟に働いて稼ぐ力」がつくから。
そして、これからは、結婚できる女の条件は「稼げる女」だからです。
みなさんも気づいてるんじゃないでしょうか。
年収800万超の20〜30代の独身男性なんて、絶滅危惧種だということを。
そして、そんな男性を見つけて恋に落ちて結婚して専業主婦になるなんて、マリーアントワネット状態だということを。
すなわち、とっても難しいってことですね。
でもこれ、男性が悪いわけじゃもちろんない。
今、日本は成長社会から成熟社会になりました。
アタシたちが生きている間はもう、バブルのときみたいな
右肩成長はありえない。
だからこそ、年収300万の男女で結婚して、ダブルインカムで年収600万世帯を作って生きるっていうのが、
現実的なんです。
そのために、男よりもダイナミックに、結婚、出産というライフイベントで人生が変わる女性は、どんな状態でも柔軟になにかで稼ぐって力が必要なんです。その力をつけるのに、ダブルワーク経験はもってこい。
職業に貴賤はない、っていうのを、身をもって体験できます。
※参照>「女子力を磨くより、稼ぐ力を身に付けなさい!」上野千鶴子さんが描く、働く女の未来予想図
10.自分の人生は自分のもの
ダブルワークは、それなりにリスクが伴います。それなりに時間と体力を差し出し、働く。
でもそれ以上に、「副業禁止」という就業規則の会社で働いている場合ですね。
こにくの場合も、そうでしたし、多くの正社員、契約社員のみなさんは、そうだと思います。でも、それもどんどん変化していっています。
ダブルワークをしていると、リアルに「自己責任」って意識が根付いていきます。
いつ転覆するか分からない「日本」って船に乗ってるアタシたち。これも充分リスクといえばリスク。
漕ぎ出すための武器は、少しでも多いほうがいい。こにくは、そう思います。
どんな形でも、生きてて楽しくいっぱい稼げればいい。
ひとつの組織に固執する必要はない。
あなたがいなくても世界も会社も回るけど、同じくらい、あなたを必要とする会社もあるんです。
だから、そういう「居場所」を、いっぱい見つけてほしいって思います。
お仕事って、とっても分かりやすく自己肯定させてくれる。
ダブルワークをしてると、「自己責任」=「自分の人生は自分のもの」っていう意識が強くなります。
自分の居場所を、自信を、生きる糧を得る方法はいくらでもあるって分かるので人生を切り開くためのリスクをとることが怖くなくなります。
そういう意識を持った女性からは「依存」という要素が抜けていきます。
そういう女性は、とってもセクシー。だから、やっぱりモテるんです(笑)。
以上、いかがでしたか?
こにく的には、女の人みんながたのしくいっぱい働いて、男性に過剰な負担をかけることなく、みんなで一緒にいっぱい幸せになればいいなと思っております。
では、また!
この記事を書いた人

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遅咲きモテ系30代・広告クリエイティブ職のわりと肉食な女。独身。
お酒と仕事と下ネタと、人生を豊かにしてくれるカルチャーが大好き。
もと「こじらせ」で小デブ。関西在住。
愛と笑い溢れる世界になるように、今日も空きっ腹でビールをイッキ飲み。
一番大事なものは健康。
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こんにちはーこにくですー!
お気に召していただけて幸栄です♥
お酒があればこにくはどこでもいくよん。
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