フランス女。
この言葉にファンタズムをかき立てられる男たちは世界中にいる。
ジョニー・デップの元パートナーはフランス女、バネッサ・パラディ。
大昔に行ったパリでのジャミロクワイのコンサートでもジェイ・ケイは「フランスといえばワインにチーズ!、、、それからもちろん、フランス女!」なんて絶叫してた。
かたや「気が強くてオレ苦手」なんて言ってるフランス留学歴ありな日本男児と立ち寄った先の本屋の一角にはパリジェンヌのライフスタイルを特集した日本女子向けの本がたくさん並ぶ。。。
フランス女ってどんなイキモノ?なんでそんなに古今東西の男女のファンタズムを掻き立てるの?
その秘密に迫るべく私のまわりに生息するフランス女たちを解体してみようではないか。
アラサー代表ジュスティーヌの場合
1つ隣のアパルトマンに住むジュスティーヌは33才にして市役所の一課である都市開発プロジェクトを総指揮する管理職に就いている。
と同時に、都市開発に関する博士論文を執筆中。
頻繁にある会議では建設現場を担当する職人たちに的確な指示を出してプロジェクトを仕切り倒す!
フェミニズム運動が盛んで職場における性差別問題にも敏感なフランスだが、30代前半の若い女の子が紅一点、男たちの中に混じってしかも彼らを指揮しているので、強い風当たりを感じることもしばしば。
植物が大好きで彼女のアパートには観葉植物や花がいたるところに。
休日はパートナーのマチューと畑で野菜作りに励む。
平日はハードな環境でハードな仕事をしているからこそオフの時は自然とのコンタクトを大切にしているそうだ。
土を耕して、水をまいて、すくすくと育つ植物の成長をみるのが楽しみなんだとか。
「食べるのはもっと楽しみだけどね」とチャーミングに笑うジュスティーヌ。
アラフォー代表アリーヌの場合
アリーヌは若き頃のジャンヌ・モローをとびきり美人にしたようなフランス女である。
彼女のファッションはいつもどこかにエキゾチックなテイストが入っていてさりげなくとってもおしゃれなのだ。
ブランドものや流行には無頓着で自分の感性にひっかかるものだけを着ているリラックス感全開のフランス女。
彼女は42才のときに長年勤めたキャリアカウンセリングの会社を辞めて年下の恋人ジャンと一緒に1年をかけて世界中を旅した。
旅を通して体験したことの全てがあまりにも強烈でそのあと1年は抜け殻のようになり、すぐに社会復帰はせずに静かにひっそりと、そして演劇仲間と時々小さな舞台に出演して過ごした。
そして44才にして大きな決断をする。
小学校の先生になることにしたのだ。
といってもそんなに簡単ではない。
国家試験として筆記と口頭試験をパスしないとダメなのだ。
1年間猛勉強し、見事筆記試験を通過したアリーヌ。もうじき口頭試験の結果が出る。
受かれば9月から新米教師としての忙しい日々が始まる。
落ちてしまったら「まあ自分ができることは全てやったから後悔なし。結果もそのまま受け入れるわ」と潔く言い放ちおいしそうにタバコをふかす。
オーバーシックスティーなモニックの場合
“筋金入りの日本好き”なモニックに出会った頃、彼女はまだ働いていた。
会うたびに「退職後は日本の田舎にアパートを買いたいの。そして半年ごとにフランスと日本を行き来する生活が夢」なんて語っていた。
そんなモニックから先日メールが届いた。
「この夏フランスに2ヶ月滞在するから会えない?」
そう、彼女は退職後に日本のとある町にアパートを購入し、以来、フランスと日本を行き来している。
日本にいる時は日本語を学び柔道をして過ごす。
フランスでは家族や友達と過ごす。
そんな老後生活を送るユニークなフランス女。
自分の好きなことに向かって全力なフランス女子たち
フランス女と一口に言っても十人十色。
だから私の周りのフランス女たちに限っての総論になってしまうけれど、彼女たちって自分の好きなことに向かってものすごく努力する。
年齢とか他の人がどうだこうだとか、そういうことよりも自分が心地良いと思えることを追求してそれで堂々としている。
自分が興味ないものや居心地が悪いと感じることには見向きもしない。
すっごく自然体なのだ。
そんなわけで日本社会で人生の半分以上を過ごした日本女な私には、フランス女たちがキラキラとまぶしく輝いていたりする。
この記事を書いた人

- フランス在住。怖いもの知らずで日本を飛び出し各国を漂流。おかげで路上での仕事もお城暮らしも経験。やっと最近落ち着いてきた30代。旅行、食、本、映画、音楽が好き。
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