当時同棲していた付き合いも4年をこえる彼と明け方ちょっとしたことでケンカになり、それが大ゲンカに発展し、暴れまくって最終的に両手をマフラーでぐるぐる巻きにされ、裸足のまま朝6時に家の前に放り出されたことがある。
実話である。
ちなみにそのマフラーは日本を離れるときに母から譲り受けたものであった。。。
身内ではこの話はもうネタになっている。「muguet de maiが彼氏からお縄を頂戴した」と。。。
もちろん、当時はそんなにすぐにネタとして消化することなんてぜんっぜんできず、このケンカがきっかけでその彼と別れることになり、人生のドン底ともいえる深い闇の中に迷いこんでしまったのだ。
あれから4年(そう、けっこう最近のことである)、結婚して環境が変わり家族や友人と離れて寂しいときもあるが、好きな人と暮らす毎日はやはり楽しい。ささやかな幸せである。
しかしはっきりと言えるのは、このささやかな幸せを手にしているのは、あの「お縄事件」のおかげなのだ。
ドン底に突き落とされた私は「幸せ」の求め方を学んだのだ。
今年に入ってフランスの本屋でよく見かけて気になっていた本、ソフィー・マショ著の「幸せを耕そう(Cultivez votre bonheur)」。
人生というステージを菜園に例え、その菜園に実をつける野菜やら花やらを「幸せ」の象徴としていてとてもイメージしやすいのだ。
彼女が説く「幸せの育て方」はよくまとまっていて共感するところもあるので紹介したい。
だれでもできる「幸せ」という花を咲かす方法
それでは早速、私たちの人生というお庭に幸せという美しい花を咲かせ、存分に味わおうではないか!手順自体は簡単!
1.幸せの種をまく
まずは過去や余計なしがらみでガチガチに固まった土を新たな気持ちで耕そう。 自分には幸せになれる力があると信じること。そしてものごとの良い面を見つけられるような楽観的視点を持つことも大切。
2.水をやる
具体的な努力の部分でとても重要な期間。夏の暑さや冬の寒さから花を守り、雑草が生えてきたら頻繁に抜き取ること。雑草は自分の心や世間の評価といったところに生える。悪天候もうまく乗りきろう。どんな突風が吹いてきたって倒れず自尊心を失わず、自分を信じること。
3.収穫する
いよいよ花が咲き始める。しかし場合によっては、私たちの目にはそれがまだ幸せという花だとわからないかもしれない。この花と引き換えに払う義務や責任、リスクが高すぎる、と思えるかもしれない。しかしひるむことなく、しっかりと花をつかもう。
4.味わう
花を収穫したら思いっきりその花を愛すること。これは自分の現状、人生そのもの、今この瞬間を思いっきり楽しむことである。そして美しく幸せをもたらす花を他の人と分かちあって、幸せを増やし育てていこう。
と、こんな具合である。さらにインタビューで著者は語る。「生きるのに最低限必要な条件、呼吸ができて食事が摂れ、安心して眠れる場所が確保されている状況にある人なら、誰でも幸せになれる。年齢や社会的立場などその他もろもろは関係ないのだ」と。
また、「幸せはあらゆるところに存在している。最近の社会学の調査からも自分が下す決断や選択すらも40%しか幸せに影響せず、残りは自分が現状においてポジティブさを失わず、いかにバランスを保つ努力をしていけるか」だそうだ。
家から放り出され、屋根が付いた場所(部屋)で寝れることがどれほど幸せなことかを噛み締めた経験ありな私である。
筆者がいうことに深く頷ける。
幸せはあらゆるところに存在する。強く明るい心で幸せを見つけ出し、勇気を持ってそれをつかみ取ろうではないか。
ちなみにだが、彼とはその後、すっきり和解。人生の貴重な時間を共に過ごし、色々なことを共有した仲、ともに戦った(意味が違う?)同士みたいなもんである。
幸せになるには人を許すことも大切であることを補足したい。。。
参考URL :
http://livre.fnac.com/a6944865/Sophie-Machot-Cultivez-votre-bonheur
この記事を書いた人

- フランス在住。怖いもの知らずで日本を飛び出し各国を漂流。おかげで路上での仕事もお城暮らしも経験。やっと最近落ち着いてきた30代。旅行、食、本、映画、音楽が好き。
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