ユニクロの「かりそめパリジェンヌ」の提案は本当におしゃれなのか?

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ユニクロと元スーパーモデルのイネスがコラボしたヨーロピアン&パリジェンヌ感炸裂!な秋冬コレクションが発売になりましたね。

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(ユニクロホームページより)

春夏もかわいかったけど今回もかわいい。

でも、ユニクロって数年前に労働条件で問題になってたんだ。。。

中国の少女がぶっ倒れながら夜中3時までアイロンかけしたおかげで出来上がった服が本当に良い、美しいって言えるのか?!

その後、裁判沙汰になってユニクロの労働条件は改善したのかな。HPでアピールしてます。改善中なら良いんだが。

こんな大量消費な世の中だからこそ、「かわいくて、質良くて、安いから買う」という単純な消費スタイルからは脱出したい。

(って、まさに安くて丈夫だから買ったユニクロパーカーを着ながらこれを書いてる。。。)

そして、もう1つ。

ユニクロのHPを見ると、イネスの服に対する思いとかパリジェンヌ風スタイルとか色々ストーリー付けされている。

コーディネートの提案もされている。

わかった、服がかわいいのは認める。

でも、他人がストーリー付けした服を着るなんて、自分が自分じゃなくなっちゃうみたいで嫌じゃない?

コーディネートもなんであんたに考えてもらわなきゃいけないの?

そんなんでこっちがパリジェンヌ気分♪とかなると思ってるのか?

いっそのことHP見ずにユニクロ行けば良かったのかも!

というわけで、「自分らしいおしゃれ」について考えてみました。

みんなおんなじに見えるって、、、

フランスの本屋では仏訳された日本の裁縫本がたくさん出ている。

元祖洋服文化の国フランスで、それと比べたら洋服歴がめちゃ浅い国が出した裁縫本が人気なんてすごくない?

日本人のファッションセンスの高さや感性は高く評価されているけど、街中の日本人のファッションはなぜかみんな同じに見えるって言われてる。

日本は和や集団を重んじるので、出る杭は打たれまくる社会。

なので、いじめは子どもから大人の世界にまであるわけだし、学校、会社、友達とかあらゆるコミュニティに暗黙の了解やコードみたいなのが存在してる。

ファッションだって同じことで、雑誌のコーディネート術、有名人のおすすめとか友達が持ってるからとかいう、集団によって支持される「流行」ってのが常にある。

流行にのっていればとりあえず仲間入りできるから楽かもしれないけど、「みんな」に合わせて自分を変えていかなきゃいけないので、なんか疲れる。

対して、フランス。実はフランスはブームや流行が生まれにくい。

フランス人には「他の人と足並みを揃える」という姿勢がない。

だから、レジでおしゃべりに花咲かしてる店員とその客の後ろには長蛇の列、とかいう光景は日常茶飯事。「おまえら少しは状況を読め!」って言いたくなる日々だ。

(が、デモ時の団結力はすごい。自分の権利を主張するとき(だけ)の彼らの協調性は素晴らしいです。笑)

でも、この自分中心な生き方はもののチョイスにも表れている。

例えばノースリーブになるタイミングやコートを着出すタイミングも周りを見ずに自分の体感温度や気分が基準。

なので、街中で1人サングラスをかけてようが、突飛な帽子を被ってようが、周り全員長袖着てるのに自分1人だけ半袖で完全に浮いちゃってても、彼ら全然気にしてないです。

こんなんだからみんなバラバラ。

フランスはいまだ階級社会の名残が強いし、それなりのコードがある。それでも、自由が1番!という思いは個人が強く持っている。

だれかの真似を嫌ってオリジナリティを大切にするせいか、フランスの女性誌でコーディネートの提案企画って見たことない。

自分らしいおしゃれを楽しみたいなら、脱コーディネート提案、脱流行でまずは自分の感度を大事にすべし!

すでに持ってるものを磨いてゆく

それから、自分にないものを探すより自分が持っている良さを見いだしてそれを磨いていくほうが自分らしさが出せる。

例えば髪。日本人の黒髪をきれいだと思っているフランス人は多い。

美容室でも「黒髪きれいねー、コシあってー。フランス人の髪質と全然違うわー」と言われる。

もちろん、黒髪が良いって話じゃない。

自分が本来持っているものがすでに美の原石である、という視点を忘れてほしくないのだ。

自分らしくいる唯一の方法は自分に手を加えすぎないことだと思う。

作り込んでいくと、結局またみんな同じになっちゃう。

 

「みんなとおんなじ」でも、「かりそめパリジェンヌ」でもなく、自分の感度を大切に自分ならではを尊重したおしゃれを目指そうじゃないか。

この記事を書いた人

さくら
さくら
フランス在住。怖いもの知らずで日本を飛び出し各国を漂流。おかげで路上での仕事もお城暮らしも経験。やっと最近落ち着いてきた30代。旅行、食、本、映画、音楽が好き。

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