先日、旦那と雑談。テーマはどうやったら自分の不倫を未然に防げるか?である。
で、読んで字のごとく「不倫」とは、倫理(モラル)を破ることだ。
ってことは「やっぱり、不倫は相手の家族を傷つけるからよくないよね。相手のことを考えないと!」という私に
「ノン。常識やモラルでは人間の感情をおさえこむのは難しい」と、私の旦那兼哲学教師は言う。
たしかに、人間の感情ってものすごく強い。
自分が強烈に魅力を感じている相手を前にして、「この人と関係を持ってしまったら彼の奥さんを傷つけてしまうから身を引こう」というセリフで自分を丸め込もうとしたって、そりゃ頭の中ではわかるんだけど、そんなに簡単に感情を抑えられない。
そこには自分が受ける痛みがないからだ。
自分の不倫を未然に防ぎたいなら、不倫をすることで自分が受けるであろうあらゆる可能性、あらゆる痛みをリアルに感じるしかない。
自由にデートできない寂しさ、奥さんと別れてくれなかった場合、そうこうしているうちに時間は過ぎていってどんどん年をとっていく、、、あげく、1人ぼっちになるかも、、、訴えられたら大変、、、などなど、それらに自分は耐えられるか?
「だから、結局は自分が何を求めているのかを知ることが大切だね〜。自己探求するっきゃないねー」ってことで何とかまとめてみた。
まとめると:
自分が不倫をしちゃうのを防ぐ不等式=個人的悲しみや苦痛>個人的喜び
(個人的痛み≠他人の痛み)
ポイントはモラルや常識を問わないこと。焦点はあくまでも自分で、自分の損得を全て列挙し天秤にかけるのだ。
これは色んなものに応用できる。
例えば、交通ルール。乗車時は基本ぶっ飛ばす私を止めたければ「交通ルールは守るためにあるんだよ」って言っても全然効き目なしだろう。そんなもんは言われなくたってわかってるんだが、すっごい飛ばしたいのだ。
それよりも、スピード上げて有頂天になってる私に「このままぶっ飛ばしてたら事故って死ぬかもよ」とか「事故起こして相手死なせておまけに高額の慰謝料払うことになるかもよ」って言ってくれたら、即減速しますわ。
こんなふうに、一般論やモラルで説き伏せるんじゃなくて、個人的な損得、特に自分が受けるダメージを考えた方が自分の身を守れることもある。
って言うと、「モラルがない、マナー守れないなんて」とか、「自分の損得勘定ばっかりかよ!」と一見自己中だとひんしゅくを買ってしまいそうなこの思考回路。。。で生きてるフランス女がいたわ!しかもうちの隣に住んでるわ!
(↑やっぱりおいしいクスミティー!を準備中のマチューさん)
ジュスティーヌは市役所の都市開発課で大きなプロジェクトを指揮している。同時に、博論も準備していたのだが、ものすごく大変で、辛さと喜びを天秤にかけた結果、博論研究はやめることにした。
担当教授や研究仲間にお世話になった義理もあるし、プライドもあるし、ギブアップという敗北&屈辱感はあるし、教員になれる可能性もあるしで、苦渋の決断だったらしい。
半分まで書き上げてるからもう少し頑張れるかも、とも思ったらしいが、結局、自分が大切にしたいのは時間のゆとり、そしてパートナーのマチューと過ごす時間をもっと取りたいのだと確信した。
自分が求めているものがはっきりわかっていてよろしい。
自分が求めているものがわかったら、あとは実行に移す勇気。
サービス残業を嫌々ながら毎日している友達がいたけど、周りが働いてるなかで1人帰るのは確かに気がひける。
しかし、そんなときこそ、自分本位で生きる、自分の求めるものに忠実なうちの隣のフランス女の話を思い出してほしい!
ふだん頑張っているなら1日くらい適当に仮病でも使って早めに退社してみよう。
頑張るのも大切だけど頑張りすぎないことも自分を幸せにするコツだ。
隣のフランス女子式幸せの求め方:
1。自分を知る。
2。自分の求めているものに忠誠心を持つ。
3。迷ったら、自分の損得を天秤にかける。
4。実行に移す勇気と悪知恵(必要に応じて)を持つ。
です!
ご参考に!
この記事を書いた人

- フランス在住。怖いもの知らずで日本を飛び出し各国を漂流。おかげで路上での仕事もお城暮らしも経験。やっと最近落ち着いてきた30代。旅行、食、本、映画、音楽が好き。
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