また人に迷惑をかけてしまった……。どうしよう
何事においても失敗はどうしても避けられない部分があります。
失敗はその原因を突き止め、そこから学びにしてしまえば、成功よりもメリットがある場合も多いのですが、そうはわかっていてもうまく心の整理がつかない人もいます。
そして失敗によって自信を失くし、「自分は失敗してしまう運命なんだ」と思い込んでしまうのです。
どうしても迷惑をかけてしまう里美さん(仮名)の例
社会人一年生の里美さん(仮名)は、まだ仕事に不慣れで失敗ばかりしてしまい、すっかり自信を失ってしまっています。
どれだけ迷惑をかけまいと頑張ろうとしても空回りして、ケアレスミスばかりしてしまいます。
入社前はバリバリ仕事をする自分をイメージしていたのに、ふたを開けてみれば里美さんはその真逆にいました。
失敗ばかりするので仕事に面白みも見いだせず、せっかく頑張って入社したのに、最近では辞めることばかり考えています。
上司や先輩には優しくアドバイスしてくれる人や、効率の良い方法を教えてくれる人もいるのですが、
失敗続きで「失敗しないように」と意識しすぎている里美さんは、かえって緊張するあまり、やっぱり失敗してしまうのです。
委縮してしまい、「自分はダメな人間なんだ。人に迷惑しかかけられないんだ」と卑屈になってしまっています。
里美さんはそんな自分に嫌気がさし、「人と同じように生きていけない」と思うようになってしまいました。
急にポジティブにはなれない
ある先輩は「ネガティブなことばかり考えているから失敗するんだ」と言い、「もっとポジティブに考えなよ」と言ってきます。
その先輩はいつも明るくて、人に好かれる先輩なのですが、里美さんはうまくいきません。
笑顔をつくってみても、泣きそうになってしまいます。
鬱で長期休暇を経験した上司がいました。
その上司は「無理に明るく振る舞うことはないよ」と言ってくれました。
「君はチャレンジしてるんだからそれでいいじゃないか。大丈夫だ」と。
段階的に立ち直っていく
ひとりでは他人に迷惑をかけることもできません。
迷惑をかける事は不本意かもしれない。
しかし、それでも最低限の形で社会と繋がっている証でもあります。
例えば、ネガティブ思考の人をポジティブに変換させることは並大抵のことではありません。
本人からしても、ものすごい大きなエネルギーを必要とします。
それよりも、「今できる最低限の変化」を認識して、一歩ずつ改善していく方が、かえって近道だったりします。
「最低限のポジティブ」を発揮する
里美さんの最低限のポジティブは「チャレンジしている」でした。
そう自覚することで、自分が前に進んでいる。または進もうとしていることを肯定できるようになりました。
そこから、上司が「うまくいくようにするために、何をするべきか」とひとつずつ解決策をアドバイスしてくれて、失敗は少しずつ減っていき、仕事にも成果が出てきました。
さらに、失敗の多かった里美さんは「どうしたら失敗するか」という部分を経験から学んでおり、彼女の仕事はかえって信頼度の高いものになっていったのです。
彼女の度重なる失敗は、結果的に彼女の仕事の成功に貢献したことになります。
魔法の言葉「大丈夫だ」
上司のアドバイスを受けてから、彼女がことあるごとに自分に言い聞かせてきた言葉があります。
「大丈夫」です。
思うのではなく、彼女は口にしました。
何かとくじけそうな時。
そんな時ほど、彼女は「大丈夫だ」と口にしました。
それで、根本的な解決になるときはありませんでしたが、それでもまた立ち上がろうという気にはさせてくれました。
「大丈夫」は、現状を肯定しつつ、前に向こうとする言葉です。
無理にポジティブな方向に行く必要もないし、ネガティブでもない。
そこにいたままで、前を向く。
そんな言葉です。
これも「最低限のポジティブ」の言葉です。
誰もが同じように生きれるとは限りません。
周りができることを自分がⅮ系ないからと言って、卑屈になる必要もありません。
そういう自分を嫌いにならずに、さらにそこから幸せのスタートを切るために、「最低限のポジティブ」を意識してみてください。
これを読んだ方に幸せが訪れますように。
この記事を書いた人

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Lifestyle&Co.のアンバサダーのひとり。
どうでもいいことが好きな30代。いつまでも大人の自覚のないまま生きていたいと思っている。幸せはその先にあると信じて疑わないピーターパン。売れるまで時間がかかっているシナリオ作家。
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