フランス婚?パクスって何?【パート2】

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いや〜2014年もベビーブームだったなぁ。

12月に入ると続々と送られてくるグリーティングカード。

棚にカードを並べてみると、今年誕生したベイビーちゃんたちがズラリ勢揃い。

日本にたとえると、年賀状に我が子の写真ってとこです。

この風習、古今東西同じですね。

さて、我が家の棚に並んでいるこの赤ん坊たち(の写真だけど)、

この中の1組の親なんですが、彼らが我が家に遊びに来た時に

「結婚がいかに神聖なものか、彼らにとってどんなに絶対的に価値のあるものなのか」を熱く語ってくれました。

彼らが勝手に語り始めた

奥さんは、ウエディングドレスを着るのが夢で、理想通りの結婚式を挙げられたことをうれしそうに語る。

旦那さんの方は、「結婚指輪は永遠の愛の証だ!」と言い切った直後、新婚にもかかわらずその愛の証を身につけていない我が夫に気づき、「しまった!」という表情をする。

まあなんていったって、私の滞在許可書の期限がきっかけで結婚に踏み切らざるを得なかった私たち夫婦です。

かなしいかな、結婚に関してはこのフランス人夫婦とだいぶ温度差があるぞ、あらら〜って思ったことを、送られてきたカードのベイビーちゃんを見ながら思いだしました。

さて、こんなふうに「自由恋愛の最終的な、そして最も幸せな形は結婚だ」というまかり通った価値観を持ったフランス人に対し、

「あたしは周りには流されない。あたしはあたしよっ!」とか「親の世代と同じ道はあゆまないわっ!」といったちょっと尖った派?革新派?のフランス人はパクスを選びます。

というわけで、パクスのお話の続きでございます。

前回書いたように、パクスを選ぶ主な理由は、節税対策、手続きがメンドーな離婚を避けたいなどの金銭、事務的なことや希望地に転勤しやすくなるからパートナーと一緒に住めるという合理性を計算してのことが多いです。

じゃあパクスを選ぶ女子たちの「結婚観」てどうなってるのか?

実際にパクスをしている友人たちは、結婚に対する思い入れが全くありません。

愛でガッチリと結ばれているんだから(今のところは、だけど。)、それだけで充分である。

わざわざメンドーな手続きをして戸籍を変更して社会にアピールする必要ない、などなど言ってます。

パクスは手続きも簡単だし結婚と同等の社会保障が整っている。

子どもができても結婚した場合と同じように手当がもらえる。

パクスで充分なんだ!と言ってます。

パクス的生き方のすすめ!精神的にも経済的にも自立する。パートナーへの依存は御法度。

パクスって自由です、ホント。

愛が冷めればどちらか一方がパクス解消届けを裁判所に送ればいいだけですし。

でも、離婚と違って、パクスを解消しても慰謝料とか、子どもの養育費なんて話にはなりません。

別れたあとの金銭のやりとりはパクス契約に含まれてません。

なので、パクスをするにはあたりクリアにしておきたいのは、

1.自分の身に起こることは自己責任で相手にすがらない自立心

(相手が勝手にパクス解消手続きをしていたらそれで終わりなので)

2. 別れたあとも自活できる経済力

(たとえ相手が浮気してあなたとのパートナーシップに一方的にひびを入れようとも彼に慰謝料の支払い義務はありません。子どもがいても関係なし。)

この2点につきる。

なーんだ、だったら最悪の場合、慰謝料とか養育費を請求できる結婚のほうがやっぱりいいじゃん!って思ったあなた、待ってください!

確かに、結婚は経済的な保障があるかもしれないが、パートナーに頼る、という生き方は毒なのです!

わたくし、身をもって経験しましたよ。

私はね、結婚を機に、山に囲まれたちっさい町に移り住みました。

仕事が見つからず、旦那がメインの稼ぎ手とならざるを得ず、経済的に旦那を頼ることに。

さらに、友人知人もおらず話相手は旦那ばっかりで精神的にもどっぷり旦那によりかかる。

こんな生活を半年以上続けてたので、月並みな言い方ですが、いつの間にか死んだ魚の目になってました。笑

カゴの中の小鳥といいますか、誰かに頼りっきりで自分の人生を自分でコントロールできないというハンパない窮屈さやら屈辱感でやられました。

そんなわけで、「なんだよ、結婚てフタ開けてみたって幸せなんかないじゃん!」って思ったのです。

結婚生活が楽しいなって思えるようになってきたのは、私が仕事を見つけ、知り合いや友達ができてきて、私の中で旦那が占めていた面積が段々と小さくなってきた頃です。

女性が自立するっていうのは毎日の幸せのために絶対に必要なものです。

パクスカップル間の子どもの出生率が高くなっている近年。

それだけフランスには自分の生き方を自分で決められる女性がいることの表れだと思います。

もしパクス制度が日本にあったら、あなたはパクスを選びたいですか?選べますか?

すでに結婚してる人も、これから結婚する人も、これから結婚したい人も、そうでない人も、精神的にも経済的にも自立したパクス選べる女を目指しがんばりましょー!

では!

この記事を書いた人

さくら
さくら
フランス在住。怖いもの知らずで日本を飛び出し各国を漂流。おかげで路上での仕事もお城暮らしも経験。やっと最近落ち着いてきた30代。旅行、食、本、映画、音楽が好き。

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