こんにちは。
先日会ったマガリ—の友人は現在ものすごく苦しんでいるんだそう。
なんせ彼女の旦那の言い分は、
—俺より稼ぐな
—仕事は辞めて家にいろ
—家の中のことは全てお前の仕事だ
—無断で友達と外出するな
だそうで、
これって何だか明治時代の日本人男性が持っていた「男の美学」にそっくりじゃないですか?
フランスにも“明治の男を感じさせるような亭主関白っぷり”なフランス人男性はいるんですねー。
それで日本ですが、実はこの21世紀にもこれに近い考えを持った男子はけっこういるようです。
合コンで男性陣から1人暮らししているアパートの家賃を聞かれて正直に答えた金融関係勤務の友人はどん引きされちゃいました。
友人は男性陣の月給と同額の家賃を毎月払ってたんです。
別の友人は婚活パーティーで男性から趣味を聞かれ、海外旅行しかも語学ができるから1人旅をよくすると伝えると、反応がものすごく鈍くなってしまったそう。
さらに、専門職についている友人が職業を明記して婚活サイトに登録したところ全く反応がなく、「事務職」に変えた途端ものすごい数のメールがきたとか。
やはり婚活でモテるプロフィールというものがあって、
それをみると高収入、海外経験、キャリア面など、どの友人も完全に地雷を踏んでます。。。
「男たるもの〜」という日本男児の美学、男のプライドという地雷です。
フランス女子から「日本の男子ってどんな感じ?優しい?」と聞かれることがあります。
でもこれ、私が知っている日本男子の数から答えを出すには質問が大きすぎて、答えに困ります。
もちろん文化的な違いから日本人にとってレディーファーストという感覚は薄いです。
だからって日本の男性が女性に優しくないとは言えませんよね。
さらに、日本人男性には礼儀ただしさとか几帳面さとか愛想の良さや物腰の柔らかさなどなど、欧米人にはない素養があるのも確かです。
それで、「日本の男子ってどんな感じ?」と問われたときに、特徴をあげるならこの「日本人男性独特の男の美学」ってのがあると思うのです。
で、これが重いよ〜って思うんです。笑
男あるものこうあれって考えがあるならば、女たるものはこうあるべしって考えもあるってことですもんね。
オレはこうするからお前はこうしろ、という見返りを期待されちゃっていると思うんです。
だから、“お前はこうしろ”の道を外れてたくさん稼いでたり、1人で海外に行っちゃってたりする女性に出くわすと、自分の存在に危機感を覚えるんですかね。
それで防御態勢に入るのか、こういう危険女子をシャットアウトすることに繋がってるみたいです。
友人ですが、こんな感じなんで出会う男性の反応が似たりよったりでフェイドアウトが多くて婚活に疲れちゃってます。
女性は“ありのままのわたし”を受け入れてほしいのだ
「アナと雪の女王」は王子(男性)なくして女性が幸せを手に入れるという今までのディズニー映画にない新しい女性像を描いて世界中でヒットしました。
でも日本では桁違いの大ヒットで、他のアジア圏と比較しても群を抜いているそうです。
圧倒的に女性に人気で「この映画を観ると元気になれる」ということで、リピーター続出。
その訳は原題(Let it go=そのまま放っておく)からかなり意訳した「ありのままの自分」という言葉がポイントになっていると鈴木敏夫氏と上野千鶴子氏は分析しています。
女はこうあるべきっていうコードがたくさんありすぎて嫌気がさしている女子たちの「ありのままの私を認めてよっ!」って思いをこの映画が代弁してくれてる。
それで共感した女子の数ハンパなし!
草食系男子に恋愛欲さえあれば、多くの女性が求めている理想的な男子像になると思う。。。
こんなふうに、女性は男性に男らしさなんか求めてなくて、それよりも「そのままの自分の姿を受けいれてほしい」って思ってます。
(なんだか遠くから男性陣の声が聞こえてきそうですが。。。汗)
それで、そんな男性いるのかなって思ったときに、草食系男子の特徴が理想に近いことに気づきました。笑
“異性と肩を並べて優しく草を食べることを願う男性”で“心が優しく男らしさに縛られていない、傷つけあうのが苦手”な男子たち。
平和主義。上も下もない。横並び。いいじゃないかー。
でも最大の難点は「恋愛に積極的じゃない」んですよね。。。
うーん。。。
これを読んでいる自称草食系男子はもうちょっと恋愛にギラギラしていただきたい!
よろしく!
ではまた!
この記事を書いた人

- フランス在住。怖いもの知らずで日本を飛び出し各国を漂流。おかげで路上での仕事もお城暮らしも経験。やっと最近落ち着いてきた30代。旅行、食、本、映画、音楽が好き。
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1件のコメント
男性に自分の男性観を押し付けてると思う。お互い自由で良いでしょ。男性から行かないのが現状なら女性から来なきゃ。分かってるなら女から男にアプローチすべき。