アタシたちは、煽られている。広告の「中の人」こにくが紐解くメディア論【後編】

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腹下しです。こにくです。

こんにちは!

先日、何年かぶりの風邪がやっと治ったかと思ったら、
次はいきなり牡蠣に当たりました。

自分の体内にこないに水分あったんかっちゅーことが驚きでした。
(汚い話でごめんなさいね)

人間なんて、弱いもんですね。
ウイルスにはなんの勝ち目もありません。
やっぱ健康最高。

さてさて、先日こにくは、ネットを始めとするメディアが、
いかにアタシたちを煽り、お金を使わせているかを
独断と偏見と経験からでもって、紐解いてみました。

まあ、あくまでこにく個人の見解であり、
こにくが広告屋歴が長いとはいえ、プロのマーケターでもなければ
トレンドセッターでもないので、
半分は「ジョーク」としてお楽しみいただければと思うのでありますが。

とはいえ、かなり意地悪な偏った見解だったので、
本日はフォローするかのように(笑)
「しかしそれも必要なものである」というお話。

しかし、求められてもいるのだ

こにく的「洗脳メディアの紐解き」、「んなアホな!そんなんばっかりじゃないやん!」というのも、ごもっとも。

CMも広告もTVドラマも映画も音楽も、「メディア」とひとくくりにしましたけども、
恋愛がテーマになっていても、もうラブストーリーに感情移入できないこにくでも
心震える映画やドラマや歌、ないわけじゃない。

おしゃれがきらいなわけではもちろんないし、
好きなブランドもあるし、
自分なりのファッションのこだわりも、ある。

そして、こじらせていたときは、それらに救われてもいたわけです。
応急処置だったとしてもね。

たとえば、海外ドラマにはイマイチ触手が働かないこにくでも
「SEX AND THE CITY」にはドッパマリしたし、
「りぼん」→「マーガレット」→「ぶ〜け」の集英社ガールズ王道はきっちり踏襲したし、
「東京ラブストーリー」は子供ながらもドキドキしながら何回も見て有森也実を心から憎んだし、
爪をゴールドラメのネイルできれいに塗るのは大好きだったし、
ディオールの「ジャドール」はいまでもスペシャルだし、
エナメルのポインテッドトゥのシューズには無条件で惚れてしまうし、
「ELLE」「VOGUE」「FIGARO」とかのモード誌が大好きだったし、
(むしろELLEに至っては、大学のときに、宝くじに当たるほどの倍率にもかかわらず編集部に入りたくてエントリーしたことすらある)
カラオケではリンドバーグの「Believe in Love」を熱唱(コレは今でも(笑))していたんやもん。

しかし、そんなたくさんのこじらせ時代の「応急処置」、ベンツCクラス分の高い買い物だったけど、
そのあとこにくが得たものはなにかというと、
「結局『もの』で満たされることはない」という事実です。

もっと言うと、「自分の外側にあるものや人によって満たされることはない」ということです。
自分を本当に支え、幸せにしてくれるものはいつも自分の中から湧いてくるものなんやなってことね。

どれだけお金をかけてルックスを磨いても、
根性悪かったらモテへんし、
どれだけ気合いいれてブランドで固めたコーディネイトでも、
似合ってるかどうかは別問題やし、
メイクやネイルや髪型にどんだけ気ぃ使ってピカピカにしても、
男は結局そんなとこ見てなかったりするし、
むっちゃ頑張ってお目当ての男を落として付き合っても、
それによって得られた自信や幸せなんて、結局「依存」やから、マガイものやし、
大好きな友達がどれだけ自分を勇気づけ、幸せにしてくれたとしても
その友達と一生離れずずっとべったりいるなんて無理やし。

みんな、こんなことは薄々気づいてるんやけど、でも、それって認めるのが怖いということでもあるわけです。
だから、広告やメディアに煽られて、いろんなものを買ったり、頑張ったり、してしまうわけです。

「このままではいけない」と感じ(本当はべつにいいんやけどね)、
「もっと頑張らねば」と思うのだけど、なにを頑張ればいいのかわからない、
もしくは、薄々気づいてる「本当に頑張らなきゃいけないこと」は、
すごい大変そうで時間がかかりそうだし認めるのが怖い事実だから避けたいし、
じゃあそんなときに「これをがんばりなよ!」と「カタログ」を見せてくれるのが「メディア」。

メイクだったりエステだったりファッションだったりダイエットだったり資格だったり転職だったり旅行だったり。

煽られた女性たちは「なにかを頑張る」ことで安心するので、
メディアは「頑張りたい」という女性の「ニーズ」に応える形にもなっている。

だからそう言う意味で、「カタログ」であるメディアは求められてもいるわけだし、
こにくもかつてはそれらによって救われていたわけです。

しかし、これは前述のように「応急処置」なので、根本的な解決=本当に幸せになることにはつながりません。
「本当に頑張らなきゃいけないこと」というのは、「自分のなかから湧いてくるものを良いものにする」ってことです。

これは、かなり雑に言い換えると
「あんたが人生うまいこといかへんのは、あんたの中身(性格)に問題があるんじゃ!」ということを正面から受け止めることなので、
だからみんな薄々気づいていても「すごい大変そうで時間がかかりそうだし認めるのが怖い」んですね。
しかしこれは、自分の人生に満足していない人は、いつかは対峙しなくてはいけません。

メディアは、いろんな「カタログ」であなたの気を散らし、
この怖い事実に対峙することを避けさせてくれるクッションでもある。
そういう意味でも、求められているわけです。

タイミングによっては、誰しもが必ず自分の弱さに対峙すべきでもないと思うから、
そういう人のためにも、必要でもあると思うし。

いやいや、そんなことない、私は自分の性格に問題があるってちゃんとわかってるよ、向き合ってるよって言う人も、いらっしゃると思います。
もちろん、こにくも、イタイとこやずるいとこ、アカンとこいっぱいあるの、わかっているつもりです。

しかし、ほんとのほんとに、自分の問題点に気づくのって、ものすごく難しかったりするもんです。
こにくはそうだったし、怖くて認められない自分の欠点や汚点がまだまだもちろん、あるはずです。

でも、こにくは、ベンツCクラスぶんの買い物とこじらせを経て、すこしだけわかったような気がしたのです。

それが「自分を本当に支え、幸せにしてくれるものはいつも自分の中から湧いてくるものや」っていうことね。

削ぎ落とされてからモテるようになった

人は、独りだけど、独りでは生きてゆけません。
だから、たくさんのものにも人にも、支えられて、助けられて、生きてるよね。

でも、立つのは、独りで立たないといけません。

「独りで立つ力」=「自分の中から湧いてくるもの」。

それはたとえば自信とか、自己肯定感とか、正直さとか、いろんなもの。
「私は私。」と思える、凛とした力。

それらはいろんな要素が複合的にからまって、絶妙なバランスであなたの生きる力となって、そのままあなたの魅力的な「個性」になると、こにくは思うわけです。

こにくの身近にいるびっくりするくらいモテる女たちを監察したとき、
それはモデルのようなスタイル美人でも、
トレンドに敏感な「高・女子力オンナ」でも、
高ステータス(芸能人、CA、モデルなど)な女性でもなかった。

そこでこにく、「ガワ(見た目)はあんま関係ないんとちゃうやろか」と気づいたわけです。
そこでこにくが実践したのが、「好きな人には好きと言う」

そして「無理をしない」

こにくは「モテます」としつこく言うておりますが(ごめん!言わして!笑)、
それって、ファッションにもメイクにもダイエットにも彼氏という存在の有無にも、ほとんど執着がなくなってからでした。

その途端、ジルスチュワートのピンヒールはナイキのエアフォースになり、
胸まであったロングヘアはドライヤーがなくてもほっとけば15分で乾くベリーショートになり、
黒のピンストライプジャケ&スキニージーンズのオフィスカジュアルスタイルは、プーマのグレーパーカ&リーバイス503になりました。

それでも、昔よりもずっと好きな男を落とせるようになった。

結果的に「デブでもファッションとメイクが平凡でも恋愛する能力がなくても、モテることができるのか」という人体実験をしていた感じですね。

現状、途中経過ではありますが、概ね良好といったところでしょうか。

自分を自分以外の「もの」や「人」で「武装」することなく、
自分のなかから湧いてくるもので、人を惹き付けることができるということ。

ていうか、むしろそれしかないということ。

そして、いま自分が持っている「もの」やそばにいてくれる「人」が尊いって知ること。
「足るを知る」ってことを、知ること。

すごく当たり前のことなんやけど、これらをしっかり腹落ちするまで理解するために、
こにくはさんざっばらメディアに煽られまくり、ベンツCクラス分の授業料が必要だったのでした。

ユートピアは遠いか?

こにくも、いま「メディア」の中の人として、
好き勝手ではありますが、発信させていただいています。

読んでくださる方々がいてくださるのはほんとうに嬉しいし、
びっくりすることでもあります。

メッセージをお寄せくださる方は、「救われた」なんて至上のお言葉をくださる。

こにく、すごく嬉しいのと同時に、少し複雑な気持ちにもなるのです。

もちろん、読んでくださる方に、ちょっとでも「読んでよかった」と思ってもらえるようなものをお届けしたいと思っているのだけど、
こんな、プロのカウンセラーでもエッセイストでもないこにくの言葉で、
そこまで救われてくださる方がいらっしゃるというのは、
やっぱり、それだけ悩んでいたり苦しかったりする女性、たくさんいるということでもあるわけやから。

ほんとに幸せな世界を想像したとき、たとえばこにくのコラムは
「この人、当たり前のことばっかり言っててつまんない」と言われなあかんのちゃうやろか、と思ったりもするわけです。
(もちろん、すでにそう思ってはる方も、いらっしゃると思います。)

そうなったとき、こにくの書き手としての仕事はなくなってしまいますが、
そこはだからジレンマで。

こにくがとっても信頼してお世話になっているセラピストさんは、
「自分のしているような仕事(心を癒やす仕事)が成立するということは、本来良いことではない」という趣旨のことをおっしゃっていました。

そう、その方を訪れる人が後を絶たないということは、
それだけいろんな悩み、苦しみを抱えた人がたくさんいるということでもあるわけで。

こにくの場合も、やっぱり恋愛の記事が読まれることが多くて、
みなさん、恋愛で苦しんだり、悩んだり、されていて
そんな方たちによって、こにくの書き手としてのアドバンテージも、発生している。

メディアの「中の人」であるライターこにくも「煽る側」なわけです。

人類のユートピアは、まだまだ遠いのかもしれません。

でもだからこそ、いろんな情報が錯綜する現代において、
アタシたちはしっかり自分で選ぶことが、必要です。

そして、しっかり理解することが必要です。

ほんとに自分に必要なものはなんなのか。
ほんとに自分が欲しいものはなんなのか。

散々煽られまくってきたこにくやけど、
いまは20代の頃よりも、「自分にとって本当に必要なもの」を選ぶ審美眼、
磨かれてきたと思うねん。

そしてなるべく、正直に誠実に、いろんなことを語ってゆきたい。

ベンツCクラスを無駄にせんためにも、これからも日々精進やで!

では、また!

この記事を書いた人

こにく
こにく
遅咲きモテ系30代・広告クリエイティブ職のわりと肉食な女。独身。
お酒と仕事と下ネタと、人生を豊かにしてくれるカルチャーが大好き。
もと「こじらせ」で小デブ。関西在住。
愛と笑い溢れる世界になるように、今日も空きっ腹でビールをイッキ飲み。
一番大事なものは健康。

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