春は苦手です。こにくです。
こんにちは!
これを書いている今は春まっさかり。
「春眠暁を覚えず」と言いますが、
こにく、実は春が苦手なもんで、春先からGWくらいまでは、
環境の変化も相まって、なにかといろいろ鬱々塞ぎこんでしまいがちな時期でございます。
いろいろ、考えてもどーしょもないことを、
延々と考えてしまったり、しがちなのです。
だから、春はきらい。
春先は、心身ともに調子を崩す人が多いっていうのは、
最近はネットなどで、ちらほらよく目にする記事です。
こにくは、新しい生活や新しいチャレンジが始まる、
生命の躍動感あふれる季節である春を鬱々と感じる自分は、頭がオカシイのだと思っていましたので、
昨今の「春は調子悪い」の記事を目にして、安心したもんです。
「ああ、自分だけじゃなかったんだ」と。
春以外の季節は、全部好きなんです。
なので、もう、いろいろうじうじ悩んで、パワーダウンするのは、
春のせいであると決めつけ、GWが明けて少しずつ夏めいてくるまではじっと我慢なのですけども、
そんなとき、どうにもこうにも凹みを引きずり続けてなかなか浮上できず、
「ちょっとこれあかんわ」と、なりましたので、
こにくは普段なかなか上手にできないのですが、友達に「ちょっと話きいてくれへんやろか」と、
SOSを発信したのであります。
その友達が、もう、ほんまに夏の快晴の空のごとく、
こにくのハートから鬱々を吹き飛ばしてくれたので、今回はそのお話。
彼女が何を言うたかは覚えてない
その友達、名前を「さんちゃん」(仮)といいます。
さんちゃんは、独身40歳女性です。
決して「おばちゃん」ではないですが、コッテコテの、大阪の「姉ちゃん」です。
こにくが前に勤めていた会社で、いっしょのチームにいました。
さんちゃん、ぱっと見は、むっちゃ「ぶっすー」としていて、
はっきり言って口も悪いのですけども、
話をしていると、とってもとっても面倒見のいい、超愛ある姉さんだということが伝わる人でした。
そして、お互い「大酒呑み」「煙草吸い」「デブ」「独身」というすばらしい共通項があったため、
また、その職場が、「ぜんぜんおもんない変人」の集まりであったため、
(ぜんぜんおもんない=むっちゃおもろい、ということでもあるのですけども)
こにくとさんちゃんが仲良くなるのにまったく時間はかかりませんでした。
(後から聞いたのですが、さんちゃんはこにくと仲良くなったことを、
ご自身のお母さんに「新しいおもろいおもちゃ見つけたわ」と話していたそうです。
すてきなセンス!!笑)
お互い、職場仲間をいじったり毒づいたりして、
大酒かっくらって、ゲラゲラ笑って過ごした日々。
こにくがその会社に在籍した期間は短かったのですけども、
さんちゃんのおかげで、ちょっとつらかったその会社での日々も、乗り切れたのです。
また、さんちゃんがきっかけで、こにくの日々はもっと楽しくなります。
社内キックオフ飲み会などで、会場の隅でふたりできゃっきゃしているのを、
他部署の先輩に「おまえらおもろいな」と見初められ、
そこからこにくとさんちゃんは、その会社でいっきに飲み友達が増える、なんてこともありました。
こにくがその会社をやめてしまってからも、その飲み仲間との関係は続行中で、
そしてもちろん、いちばん仲良くしていたさんちゃんとも、今も変わらない関係が続いているのであります。
そんなさんちゃんに、こにくは、いろいろもやもやと考えこんで、仕事中にも気もそぞろだった日、
基本的にあまりしないのですけども、冒頭のように「今日の夜空いてる?」と、自ら連絡したのであります。
こにくは通常、わりと我慢してしまうもんで、
辛いことや苦しいことは、なるべく自分で解決しようと思ってしまいます。
たとえば、本を読んだり映画を見たり瞑想したり。
(結果、迷走もする)
なので今回も、自分ひとりでいろいろ考えていたのですけども、
なかなか脱却できず、さんちゃんにヘルプコールをしたのでした。
いつもの自分の行動パターンを変えてみようと。
そして、タイミングよくさんちゃんと会えて、
二人でゲラゲラ笑ってぐいぐい飲んだのですけども、
これがもう、本当に楽しかった。
こにくの心はすーーーーっと、超軽くなりました。
いやー、もう、さんちゃん最高でした。
なにが最高って、まあ、飲んだからというのもありますが、
正味、彼女がなにを言うてくれたかはもう、あんまり覚えていません。
昨日のことやのに!!!!(笑)
しかし、一つだけ覚えているのは、
小難しいこと、うじうじしたこと、筋の通らないことが嫌いなさんちゃんは、
「そんなんなー、考えてもしゃーないで。『やめやめ!』や」
と言ったこと。
これ、頭ではわかってるんやけど、なかなか止められなかったりする。
きっとさんちゃんもそうでしょう。
だから、こにくもさんちゃんも、それを止めたくて、あほほど酒を飲むのでしょう。
でも、今日こにくがさんちゃんから学んだのは、
人の気持ちを軽くするのは、人の言葉だけど、決してそれは形のしっかりある「ええこと」
である必要はないのだなということでした。
こにく、基本的には、人に相談をされたり、しんどいのだと言われた時は、
「ええこと言わな」と、思っておったのです。
なにか、相手の心にささるような、「ええこと」を。
しかしそれも、狙って言うのもサムイし、えらいこと傲慢な話です。
お前なにさまやねんっちゅー話です。
つまり「解決しよう」としてしまうのですなー。
でも、そこでやっぱり「ちょっとでも楽になってほしい」という変な救済者意識があって、
もちろん、基本的には、善意の行為なのですけども、
いろいろ助けになるようなことを言うたりやったりするのですが、
それも行き過ぎると、非常にやっかいなのですな。
なぜなら、「救済者意識」っていうのは、無意識に相手を上から見下ろしていることになり、
相手が自分の伝えた通りに回復しなかったり、
全然言うこときいてへんやん、と感じた時は、
こちらは裏切られたような、腹立たしいような気持ちになるからなわけですよ。
これはあかんでしょ?
あかんですよ。
しかしこにくは、そうなりがちでした。反省です。
でも、さんちゃんは、こにくには、何も求めなかったのです。
それは「元気になってほしい」とか、
「気づいてほしい」とか、「話を聴いて欲しい」とか、そういうことを、
さんちゃんは、いっさいこにくには求めなかったのですなー。
むしろ、こにくの意見に対して、「せやから、それは●●なんやて!」と、若干決めつけも(笑)。
「いや、それって、冷たくない?」と感じる方もいらっしゃるでしょうかね?
見方を変えると、そうかもしれないのですけども、
しかしこにくは、このさんちゃんの、どこかドライで吹っ切れたような部分、
「考えてもしゃーないで!ワシらアホやねんから!」というスタンスに、
とってもとっても救われたのです。
別に、慰めの言葉があったわけでもなく。
寄り添ってくれたわけでもなく。
ただただ、さんちゃんは、マイペースに、しかし悲観的になることなく、
ボケのなかに多少の毒を交えつつ、こにくの話を聞き、笑い飛ばしてくれました。
これです、大事なの。
「笑い飛ばす」こと。
当人じゃないからこそできることなのかもしれません。
当人はきっと、笑えない。
笑えるくらいのパワーがあれば、一人で解決できてるはずだから。
へこんだときって、ついつい、視野が狭くなって、客観的な見方や未来への視点が持てなくなりがちですよね。
だからこそ、突破口として、相手に笑い飛ばしてもらえることによって、
アタシたちは、はっと気づくわけですよね。
そう、悲観的になる必要なんてないんやということに。
解決する必要はない
笑い飛ばしたところで、問題が解決するわけではもちろんないんやけど、
でも、結局、泣いても笑っても怒っても、自分に起きた問題は、多くの場合は、自分でどうにかしなきゃいけない。
中には、自然に解決されたり、時が解決したり、誰かが頑張ってくれたりすることもあるけど、
その出来事に対して、自分が抱えたネガティブな気持ちっていうのは、
やっぱり自分で引き受けなければ、仕方ないですよね。
ただ、自分だけの力でどうにもできないこともあって、
その気持のやり場に右往左往してパニックになったり、
物理的に、自分にはできないことだからと、誰かの手を借りることもある。
こにく、日本人の傾向かもしれないなとも思うのですが、
「助けてください」と伝えることが苦手な人って多いんじゃないかなと思います。
人に頼ることは、=甘えであるとか、
逆に、自分でなにもかもできてしまうことが、かっこいいとか。
でも、それも、どちらも、ほどほどが必要。
人によりかかりすぎてもいけないし、よりかかりどころを間違えるのもいけない。
逆に、人の手を一切借りることなく無頼に生きるのも、それを望むのも、無理な話で。
この「頼る」ことと「自立する」ことの
バランスを取ることが、なかなか、難しくて、
これ、どちらかに偏ってしまう人が、多いんちゃうかなぁ。
また、対する人によっても、こちらの出方が変わるときもあるよね。
ズルズルずっと甘えさせてくれる人や、逆に一切の甘えを許してくれなさそうな人。
でも、そのあたりの上手なバランスの取り方として、
こにくがさんちゃんを見てて感じたこと、それは、
解決は、してくれる必要は全くなくて(そこは自分でやりますんで的な)、
ただ、笑い飛ばしてもらえるだけで充分やなぁってこと。
気持ちを理解してくれたり、共感してくれたり、慰めてくれたりっていうのも、
ときには必要かもしれないけど、
言いようのないモヤモヤや不安、これらはもう、一気に笑ってもらえるだけで
こんなにも前向きになれるんやなぁって、感じたのです。
そしてなにより、一歩踏み出せる。
ついつい、生真面目な性格ゆえにシリアスになりがちなこにくには、
さんちゃんのこの「大阪のねえちゃん気質」は大いに功を奏したのでした。
「さんちゃん、ちょっと今日、話し聞いて欲しいねんけど。空いてる?残業とかない?」というこにくのお誘いに
「残業?なにそれ?新しいたべものか?」なんて返してくれるさんちゃん。
最高やろ?
福来るから。
「関西人以外にそんな人なかなかいないよ」
「笑い飛ばすって、相手に失礼」
そう思われる方もいらっしゃるかも知れないですね。
はい、おっしゃる通りです。
きっと、ケースバイケース。
でも、これ、みんなにできる芸当ではないかもしれないけど、
ボケとツッコミが必ずしもなくっても、
「笑い飛ばす」ことで、不思議と心が軽くなるのと同時に、
事態も好転したりするんです。
いやほんと。
だから、もしあなたができなくても、
できた方がいいってこと、知ってた方がいいかもやで。
そしてもしあなたが相談や悩みを話された側だったら、
一生懸命で優しい女性たちだからこそ、
がんばって相手のその苦しみを救ってあげたいと思うのかもしれないけど、
たぶん、それって、思う必要はきっとない。
皮肉やけど、「力になりたい」「救ってあげたい」という気持ちが邪魔をして、
逆に相手を苦しめたり、迷わせたりするかもしれない。
これ、こにくも自戒を込めて、思います。
解決するのは、相手と時間と、場合によっては専門家のお仕事だから。
せやから、助けようとは思わずに、笑い飛ばす。
笑いは、愛とセンスがなかったらでけへんし。
というわけで、こにくも目下修行中!
「笑う門には福来る」は、ほんまやと思うから。
では、また!
この記事を書いた人

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遅咲きモテ系30代・広告クリエイティブ職のわりと肉食な女。独身。
お酒と仕事と下ネタと、人生を豊かにしてくれるカルチャーが大好き。
もと「こじらせ」で小デブ。関西在住。
愛と笑い溢れる世界になるように、今日も空きっ腹でビールをイッキ飲み。
一番大事なものは健康。
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