東京から宮崎へ移転してはや5年。地方移住は消耗しないとでも?

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はじめまして、焼きいも農家です。

千葉県にある某半導体メーカーでエンジニアとして務めた後、5年前に宮崎県に家族で移住しました。ここ数年、東京から移住してくる人多いですね。今でも東京から移住したいと思っている人が多いのかもしれない。

Lifestyle&Coは女性のライターさんが多いですけれども、私は男性ライターであります。

その辺ちょっと珍しいと思うので、どうぞよろしくお願いいたします。

今回は、私が5年の間に経験したことをもとに、「地方移住は消耗しないとでも?」というテーマで書きます。

「消耗しないわけないだろ!」

東京で消耗というのも、わからなくはないです。

自分も片道1時間通勤電車に乗ってましたから、あの息苦しさはよくわかります。そこから比べれば地方は開放的だし、それにこちらの人はとても親切です。

これは本当にありがたい。

地方のちょっとしたイベントに参加させてもらって、住民の方達の温かさや熱気に触れて移住したいと思うのはごく自然なことです。

ただですね、やっぱり便利さや個人の都合を犠牲にすることもあるんです。

それも思わぬところで

私が今住んでいる集落は世帯数が30件、人口よりも家畜の数が多いという地域です。そして……

この集落の水道は「自主運営」です。

え? 何それ?

って思いますよね。

自主運営というのは、住民で組織する組合で水道料を徴収し、必要経費を支払い、設備の管理を行うということです。

私は移住して三年目から、この水道組合の会計をしています。水道料はコンビニ払いでも、口座引き落としでもなく、各家庭から現金徴収です。もちろん、私一人でするわけではなく検針と集金をする係の人もいます。

そして会計はお金のことだけすればいいわけではない。断水があると電話が掛かってきます。自分には対処できるスキルはありませんが、何とかして対処します。というか、動かないでいるとプレッシャーがかかります。

水道はかなり特殊な例ですが、他にも集落の行事や奉仕作業というのはあって、そこに顔を出すか出さないかで、周りの人の空気感はかなり変わりますし、そこでどういう言動をとるかでも、変わってきます。

やり方が違うと怒られたりね……

「じゃあお前は東京に帰りたいのか?」

といわれると、それはないです。

空の広さとか、空気の良さとか、食材が安いとか、これは東京では味わえない。そしてなんだかんだで、基本的にはやっぱり好い人が多いです。さっき書いたけど人の温かさを感じます。

子育て環境もとても良いです。移住して驚いたのは子供達がすれ違いざまに挨拶をしてくることです。

「声掛け事案」なんて考えられません。

それから、言っとくけどコンビニだってあるからね。インターネットも光が来てるからね。

ただし、ちょっと面倒かもしれないお付き合いはありますよ、と……

結局言いたいのは

東京でも地方でも、どこに住もうと消耗することはあります。

どういうことを重要視するかで、東京も地方も、それぞれ住む人にとって価値があるんですよ。

だから、自分が何に価値観を持っているか、ということをよく考えて、住むところを決めればよいと思います。それで宮崎を気に入ってもらえたら、それはそれで嬉しいです。

地方移住のお話はまた改めていたしますね。いろいろあるんですよ。ホント。私は気に入ってますけどね。

では引き続き、焼きいも農家をよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人

焼きいも農家
焼きいも農家
某メーカーで11年エンジニアを務めましたが、一念発起して2010年に東京から宮崎に移住し、農業を始めました。妻と三人の子供と暮らしています。妻より家事をこなし、最近は「発想が主夫になっている」と言われることがあります。

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