アメリカのど田舎から母国にっぽんを見つめてみて思ったこと。

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夏休みに入ってすっかり閑散としてしまったキャンパス内。

うろうろしていると人間より木登り中のリスの方がよく目に入ってきます。

 

アメリカの大学の夏休みは大体5月の半ばから8月半ばまで、と丸々3ヶ月も休みがあるので、うちの大学の学生は大抵、実家に帰ってアルバイトをするか、インターンシップのために都会へ出て行くか、短期留学プログラムに参加するかして夏を過ごしています。

 

陸の孤島のようなこのカレッジタウンに残って夏も授業を取っている物好きな学生はほんとに少数。(そして私もその一人…)

 

どのくらい田舎かって、もちろんショッピングモールなんてないし、ダウンタウン(とは名ばかりの寂れた商店街)に数軒あるバーは地元のおじちゃんおばちゃんの社交場になっていて全くイケイケな雰囲気なんてないし、未だ一度も足を踏み入れたことのないクラブには80年代のディスコフロアがそのまま残っているとの噂(!)

 

少し街から離れるとアーミッシュという宗教的な理由でなるべく電気や文明の利器を使わないように昔からの生活様式を守って暮らしている人たちが住んでいます。移動手段は主に馬車。ウォルマートの駐車場にも普通に馬車が止まっています。(最初は衝撃でしたが、いつの間にか慣れてしまいましたw)

 

他に何か田舎話、田舎話…あ、たぶん名の知れた街ではここから一番近いであろうシカゴまでは電車で6時間かかります。

 

なんでわざわざ好き好んで華の20代前半をそんなところで過ごしているんだろうと思うこともしばしばありますが、あえてニューヨークやカリフォルニアのような留学先として人気の場所を選ばなかったことで気付けたことも色々あります。今日はそのひとつについて語っていきます。

 

メディアで取り上げられる日本ブームの実態

 

海外での日本食ブーム、日本語学習の広まり、アニメ・漫画カルチャーetc. 日本と言う国がどれだけ海外で好意的に受け入れられているかを取り上げるテレビ番組も結構あるようですが、はっきり言って相対的な数ではごく少数の日本大好き外国人にスポットを当てているだけなので、メディアで取り上げられているほど一般の人に日本文化は浸透していないです。

 

自分の経験からしか語りたくないので、アメリカの都会の事情はわかりませんが、少なくともこのあたりでは。

 

授業で一度、政府による日本のメディアの情報統制について教授に聞かれたことがあります。何か話が噛み合わないのでまさかと思いながら尋ねてみると、やっぱり中国の事情と混同していました…

 

友達のおばあちゃんなんて、日本語も中国語もベトナム語も区別がつかないようで、全部まとめてアジア語って呼んでます。(さすがにひどいw)

 

あとは、日本食と言ってもここで日常的に手に入るのは醤油くらいですかね。でもそれも、”日本のもの”としていちいち認識して使っているわけではないようです。(日本人だってケチャップやマヨネーズ使うたびにどこの国発祥のものか考えませんよね)

 

こんな書き方をするとまるで私日本をこき下ろしているみたいですが、むしろ逆です。キャンパスでイベントがあれば着付けも請け負うし、ポットラックでは実家から送られてきた調味料を駆使して日本食もよく作るし、友達とジブリ映画鑑賞会したり、結構日本のカルチャー発信して頑張ってます!

 

私が主張したいのは、これからますます外国の人と関わる機会が増えて行くだろう中で“バランス”が大事だってこと。

 

自分の国に誇りを持つことはとても素敵なこと。海外の人にその文化を受け入れられたり褒められると嬉しくなってそこをアピールしたくなるメディアの気持ちもわからなくない。でも、盲目的に良いところばっかり取り上げていても、何だかもったいないと感じてしまう。経済的にも文化的にも政治的にもパワーバランスが目まぐるしくかわっている世界情勢の中で日本がこれからも生き残っていくためには、それだけじゃきっと足りないはず。

 

意見を持たないKawaiiとSushiだけの国だと思われちゃ悔しいじゃん。

 

良いところには誇りを持つ、弱いところからも目を逸らさない、そのバランスを持って客観的に自分の国を見つめることが必要なのではないでしょうか。

 

ということで、細々使っていたほんだしがそろそろ底をつきそうなMeicoでした!

この記事を書いた人

Meico
Meico
アメリカ中西部で大学生活を送る、モラトリアム期間延長中の23歳。野生のリスに囲まれて田舎暮らしを満喫中。モットーは自分にどこまでも正直でいること。散歩とインスタント写真が最近のマイブームです。

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