銀座ホステスが書いた本がたくさん出ているけど、本になる時点でかなり脚色や意図が含まれています。
なので、私は何の意図も脚色もない、生の銀座ホステスの仕事についてお話します。
寂れつつある銀座ではありますが、ちょっと興味のある人の参考になればと思います。
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お給料
銀座ホステスの時給はだいたい2500円くらいからスタートします。
高級クラブになると5000円とか1万円とかになるようですが、一般的には2500円が相場です。
だいたい、7時半から11時半までが勤務時間ですから一日1万円になります。
結構良いお給料なのですが、ここには裏があります。
銀座の知られざるルール
銀座では、出勤前に美容院に行くのが義務づけられています。
銀座には無数の美容院がありますが、夕方の美容院はホステスたちで満杯です。
ここでいわゆる「銀座の髪」にしてもらいます。
「銀座の髪」とは、前髪を突っ立てるのが基本のヘアスタイル。
銀座では、ベタッーと額についた前髪は禁止です。
銀座には無数に店がありますが、どの店のホステスも前髪は突っ立てています。
前髪は突っ立てて、他の部分はライオンのようにしてもらうか、またはアップにしてもらいます。
原則毛先は内側カールです。
このヘアスタイルにしてもらうために、美容院代が一日3000円くらいかかります。なので1万円もらっていても7000円しか残りません。
中にはこの美容院代がもったいないので、自分で髪の毛を整える強者もいますが、本当にこれは練習が必要です。
私は自分でやってみたけどお店のスタッフにバレて「美容院行ってください」と追い出されたことが何度かあります。
銀座界隈のデパートの女子トイレは夕方混むという現象が起きています。
ホットカーラーとドライヤー片手に鏡の前で真剣に髪の毛を整えているお姉さま方がたくさん出没するからです。
彼女たちは、鏡の前に陣取って一時間近くかけて「銀座の髪」に仕上げています。
さらにその後、念入りにメイクして銀座ホステスに化けます。
銀座界隈のトイレのきれいなデパートのほとんどで毎日6時くらいにはこのような悪戦苦闘の光景が見られます。
服装
洋服は、パンツスタイルとニットは禁止です。
パンツスーツとかニットのカーディガンとか着ちゃダメです。
黒とか灰色とかの暗い色もタブーです。
下っ端のホステスは、ミニスカスートが定番です。
ドレスや着物は、ちいママかママです。
靴は、ハイヒールが基本。
ヒールでもピンヒールがベターです。
ヒールがつま先までつながって、ぼってりしているようなものはダメです。
仕事内容
7時半に入店してもお客さんがいない場合は、店の隅っこで待機します。
待機中のホステスたちは、宴に備えて腕を組んで寝ています。
店の扉にはたいてい鈴が付いています。
「チャリーン」という音が鳴ると、一同パッと目を覚まして、入り口の方を見ます。
お客じゃないと知るとまた寝ます。
お客さんが来ると、お客さんの方を見て、寝ぼけ顔から笑顔に素早く切り替えて「いらっしゃいませ」と迎え入れます。
男性スタッフがお客さんを席に案内します。
お客さんからご指名があれば、男性スタッフがホステスのいる場所まできてご指名のあった子を呼びます。
ママの出勤はだいたい8時くらいです。
お客さんはだいたい8時過ぎくらいから入り始めます。
お客さんの入りが悪いときは、ホステスは10時半くらいに帰らされます。
もちろん、働いた分というか店に拘束されている時間しかお手当は出ませんので、10時半以降の分は無しです。
お客の相手をしなくてもお給料はもらえますからラッキーと言えばラッキーかもしれません。
逆に「これから帰るぞ」という時間になってお客が入り出す時もあります。
マスコミ関連のお客は、何件も梯子して来るので来店はだいたい12時くらいになることが多いです。
そのような時は残業です。
2時、3時まで延々とお客が帰るまで客の接待をします。
お客が「寿司でも食べにこう」となると最悪です。
店を出ればサービス残業になるからです。
銀座でも有名な結構高い寿司屋に連れて行ってもらっても、お客が「帰る」と言うまでつきあわなければならないので、おいしいはずの寿司もさっぱりおいしくありません。
しかしお客さんのおごりですから、おいしく喜んで食べるという演技をしなければいけません。
その頃は化粧ははげ落ち、口紅も怪しくなってきますから、こっそりトイレに行くふりして再度メイクし直します。
なので体力勝負になります。
夜中の2時くらいにビールで乾杯してお寿司を食べる。
結構ハードな仕事ですね。
帰りは電車がありませんからタクシーを呼びます。
タクシー代はお客さんがタクシー券をくれることがありますが、同じ方向に帰るお客さんに同乗して家の近くで降ろしてもらうことが多いです。
この間、お客さんと二人っきりになると結構危険です。走行中のタクシーの中では何をされても逃げようが無いですからね。
苦手なお客さんの場合は、六本木に家があると言って、六本木で降ろしてもらいます。
一緒に降りて付いてこようとするお客もいますが、「友人とルームシェア」していることにして明るく別れを告げます。
そして六本木のサウナでヤレヤレとお風呂に入り、化粧を落として朝まで就寝します。
銀座で寿退社
銀座ホステスの行き着く先は、お店を持ってママになるか、だれかの妾になるのが一般的のように見られますが、実は銀座では寿退社する人が多いのです。
ホステスがお客さんと結婚するっていうケースは本当に多いです。
一流会社の社員は男性しかいないような職場で朝から晩まで働き通しなので、女性との出会いの場が銀座くらいしかなかったりします。
なので銀座ホステスをして一流会社の社員と結婚するという道もあります。
余談ですが、野球選手が結婚する時に、相手の職業を「家事手伝い」と報道されることが多いですが実は「家事手伝い」は真っ赤な嘘で「ホステス」が本当だったりします。
体裁上、「家事手伝い」になっているのです。
まとめ
銀座ホステスは、派手で楽そうな仕事ですが、気疲れが半端ないです。
一般のデスクワークの方が楽だと私は感じました。
それでもシークレット情報や華やかな世界の人たちの裏の顔を見れたので、世間知らずの私にとっては、お給料云々よりも学びが大きかったです。
渋谷や新宿、六本木界隈のキャバクラを選ばずに、銀座ホステスを選んだのも美味しい出来事に遭遇できて良かったかもしれません。
銀座でのエピソードいっぱいありますが、またどこかでご披露しましょう。
銀座に興味があるなら、こちらも面白いよ。→銀座ホステスが見た!「エリート男を落とす女の10の秘密」”
この記事を書いた人

- 東北生まれの純和風女子。子どもの頃「猫のように生きる」と決めて本当に猫のような暮らしを手に入れる。野良猫だろうと飼い猫だろうと、彼らは私の人生のお手本です。自分勝手でわがままで自由奔放を堂々と貫き通しています。温泉をこよなく愛し、全国の湯治場に出没中。
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3件のコメント
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コメントから失礼致します。
間違いが多いので訂正させて頂きます。
まず銀座に時給はありえません。日給か売上折半です。最低日給は4万です。
美容院は現在平均2千円です。
1時間も美容院に留まることはございません。スピード勝負なのでセットはロングで15〜20分。
ドレスでミニだなんて….着物は私達のノルマでもあります。
7時半にお待機でお店で寝ているなんてまずありえません。
そしてアフターは11時45分から2時までの間です。タクシー代はホステスの残業代として1万からですがたまに5千円の方もいらっしゃいます。
確かに体力勝負です。朝の9時からから営業メールはスタートします。それでも華やかで、伝統的な小さな街なので是非一度遊びにいらしてください。