~働く女性のお悩みサロン~vol.11「会社のデスクは断捨離スタイルで」

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こんにちは、ライター&ブックコーディネーター・文の響舎です。年末になり、そろそろ大掃除……なんて時期がやってきましたね。

会社員時代の私は、自宅の大掃除は1日で一気にはできないので、12月の定休日に1ヶ月かけて掃除していました。掃除や整理整頓がそもそも好きなので、1ヶ月スケジュールをたてて、掃除を1つずつクリアしていく工程は、大変でしたが嫌いではありませんでした。最後に、カーテンなどの大物を洗い終えると、心から清々しい気分になったものです。

ただし、会社の大掃除はなかなか大変だったと記憶しています。年末の1日をフロア全体を、みんなで一気に掃除しました。商品開発の部署はサンプルが多いため、なかなか大変でしたが、思いおこすと、そのデスクは本当に千差万別の様相でした。

会社のデスクというものは、同じスペースでありながら、使い方やモノの分量が人によって全然違うものです。私はそういう視点で人のデスクを見るのが、実は好きでした。会社のデスクは、その人の脳内が見えるように感じます。性格から嗜好、現在の心象までがそこにあらわれているようで、非常に興味深いものでした。

もともとの私のデスクは……

前述したように、私は子供の頃から掃除や整理整頓に加えて、ディスプレイやコーディネートが好きでしたので、基本的にはどの会社・どの部署でも、極端に散らかっているということは無かったはずです。ただ、常にデスク上にはパソコン、文房具、書類、ちょっとした置物、写真、ビニールシートをひいて中に資料を挟んだり……。散らかってはいないけれど、モノがたくさんある、という感じのデスクでした。

パソコンのデスクトップも同様です。自分なりにカテゴライズはしていましたが、たくさんのフォルダーがいつも表に出ていました。

自分の周りに、様々なお気に入りの材料が整然ときちんとあることで、心を安定させていたのかもしれません。

他の社員のデスクは……

それでは他の社員は、というと……

ある男性社員は、「ここは自宅の押入れか?」というくらい、デスクの上の棚に書類が突っ込まれ、ありとあるゆるものに囲まれ、デスク上の作業スペースは皆無。それでも、仕事ぶりはきっちりとしていたので、おそらく彼は、脳内が四畳半に万年床タイプで、手に届くところにものがすべてある。この状態こそが彼にとって精神状態が安定して、仕事がしやすいのだろう、と分析していました。

ある女性社員は、造花を飾り、写真が貼られ、シールがあちこちに貼られ、ぬいぐるみがあり……。新旧の書類は山積みと、まるでファンシーなあずまやのような様相でした。この人もこうやって、自分の世界を作って楽しんでいるのかな、と分析していました。

違うある女性社員は、見た目は宝塚のようなすっきりとカッコイイ系のオトナの女、という雰囲気の先輩でしたが、デスクにはかわいいぬいぐるみやハンカチがありました。この社員は、実は心が乙女なのかな、と分析していました。

私がいなくなっても、仕事が進むようなデスクに

ある年、私は何ヶ所か部署異動をして、古巣の商品開発部門に戻ってきました。異動をすると、その都度、自分の荷物を片付けたり捨てたりするため、ぐっと自分の荷物が減りました。

せっかく荷物が減ったので、増やさないように心がけました。日中は作業をするため、ある程度のモノがデスク上にありましたが、帰る時には基本的に全部引き出しにいれて、パソコンと電話だけにして帰るようにしました。「こんなにモノが無い人でしたっけ?」と、よく言わたものです。

数回の部署異動をして何となく感じたことは、あまり仕事や物事を自分の手中に入れすぎないほうがよい、ということです。もちろん、役割は果たすべきであり、自分の仕事に対して責任感を持つことは当然のことですが、万が一私が急に異動したり、仮に事故で来られなくなったりしても、誰もがわかるようにしておかなくては……と、考えるようになったのです。

その心の表れが、結果としてパソコンと電話だけが置かれたデスクになっていきました。

デスクの断捨離は心の断捨離

それから1年半後、私は20代の頃から考えていた起業・独立に向けて正社員として14年勤めた会社を退職。今はきっと、違う人物があのデスクで仕事をしていることでしょう。

不思議なことに、デスクのものの分量と私の脳内における人生の選択はリンクしていました。

働き方は人それぞれです。若くして働き方にとらわれない自由なスタイルで働くのもよし、日本的企業で定年まで頑張って組織のあり方を学ぶのもよし。専業主婦でも、パート勤めでも、テレワーク実践者でも。どういう生き方であったとしても、優劣は無いと思いますが、できたらその生き方を自分で選択していきたいものです。

そして、会社のデスクは、唯一自分の世界を作ることができる空間ですから、仕事に支障が出ないのであれば、ある程度自分仕様にしてもかまわないとは思います。しかし、デスクはこのように、意外と深く自分の脳内をあらわしています。

デスクの断捨離は心の断捨離。これから大掃除を控えている方は、ためしにデスクの上をすっきりと片付けてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

文の響舎(ライター&ブックコーディネーター/物販コーディネーター)
文の響舎(ライター&ブックコーディネーター/物販コーディネーター)
1976年生まれ。

銀行員、図書館司書、一般企業にて総務・流通管理・店舗支社長・商品開発部門管理職・社員研修担当を経験。
女性にむけるキャリアアドバイスを中心に執筆活動中。
生活において、本・コーヒー・スイーツ&パン・整理整頓が必須。

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