竹内健悟「女性に美をあきらめて欲しくない。デザイナーとしての可能性を問い続ける」

0

Lifestyle&Co.では、個性的でユニークな人物を取り上げて「その人の生き方」をお聞きししています。

有名人ではなく、一般の、私たちにとって身近な人物を取り上げることがコンセプト。

皆それぞれの個性があってそれぞれの人生がある。

そんな視点から、個性的な男女を取り上げてインタビューしています。

今日は、美容師の竹内健悟さんに話をお聞きしました。

DSC00071 のコピー

ー自己紹介をお願いします
東京の神楽坂でKe’ Internationalという美容院を経営しています。

ロンドンのヴィダルサスーン・アカデミーで美容師の勉強をしたきっかけもあり、海外で働いていました。

オーストラリア、フランスのパリなどです。パリが一番長く3年ほど働いた経験があります。

海外でお店を出すか、日本国内か迷いましたが、まずは日本で出店しようと決意し、フランス人コミュニティのある神楽坂にお店を出すことにしました。

 

高校在学中に美容師の世界へ。学校と通信講座、バイトの日々。

ー今の仕事を選んだきっかけ、理由をおしえてください

高校生のときにすごくカッコイイ美容師さんと出会って。「あんなカッコいい大人になりたい!」と思ったことがきっかけです。

人と同じことが嫌で、洋服から興味が始まり髪型へ移り、気が付いたら美容師になりたいと思っていました。

やりたいことがあるなら早い方がいいと思って。高校生の頃から美容院でバイトを始めて、まずは技術を覚えることに精一杯でがむしゃらにやっていました。

高校に通いながら美容師の通信講座で学び、バイトに行くという毎日です。そのときの細かい記憶はないぐらい、とにかく仕事を覚えることに精一杯でした。

でもそんな風に精一杯やっていると少しずつ技術を身につけて評価されるようになります。

本当に少しずつではありますが、「自己の成長が評価され、継続していくことで周りから支持してもらえる」という成功体験を積むことができました。

その経験は今でも役に立っていますし、若い頃に成功体験を積むことができて本当に良かったと思っています。

 

「文化が見えない」とフランスで指摘された経験

ーあなたが大切にしているものはなんですか

美容師というデザイナーとして提供できる価値を追求することです。

高校生から始めたバイトですが、卒業後そのまま店に就職しました。

がむしゃらで始めた美容師の仕事ですが、ありがたいことに店長までやらせて頂きました。

一つの組織でトップまで登り詰めたこともあり、自分なりに技術と自信を身につけたと思っていましたが、ロンドンのヴィダルサスーン・アカアデミーに通い衝撃を受けました。

上には上がいる。

自分なんてまだまだだ。

世界は広い。

ということです。

そしてパリの美容院ではこんなことを問われました。

「きみの技術は素晴らしい。でも君が創造するスタイルは私にもできる。きみしか出来ない、デザイナーとしての文化は何なんだ?」

言葉がありませんでした。

デザイナーとしての自分。

お客さんに提供できる文化。

それは何だろうかと。

それが、仕事における文化というものを初めて意識したきっかけです。

日本で美容師をしているままだったら、そんな意識は生まれなかったでしょう。

海外での経験は、自分の視野や世界の広さを見せつけられる場だったと思います。

DSC00084 のコピー

 

女性に美をあきらめて欲しくない。どんな女性も美しい。

日本にも素晴らしい文化はあるのに、きみの仕事には文化が見えない。それはどうして?と問われ、ただ髪をカットするだけではない、デザイナーとしての自分を深めたいと思うようになりました。

それは今の僕の価値観になっています。

そして女性に美しくあって欲しいという思いがあります。

すべての女性は美しい。だからこそ、女性には美をあきらめて欲しくない。

年齢やスタイルなど関係なく女性はとても美しいですし、美しくあることを楽しむ余裕、美しくあることを投げ出さないで欲しい。

年齢を重ねても女性は美しくいられます。その年齢に合った美しさがあります。

女性には今ある自分の美しさを自覚して欲しい。美容師として、女性の美をサポートする存在でいたいと考えています。

 

身近で頑張っているアーティスト。発表する”場”を作りたい!

ーこれからチャレンジしたいことを教えてください

僕のまわりには頑張ってるアーティストがたくさんいます。映像、動画、絵画などのアーティストです。

彼らは作品を作っても発表する場がなくとても苦労しています。そんなアーティストのための、作品を発表する場を作っていきたい。

具体的には、美容院の一部にスペースを作ってアーティストの作品を発表することを考えています。

多種多様なアーティストとコラボレーションして、才能豊かなアーティストのために場を提供していきたい。

僕自身が進化し続けるのは当然のこと。

僕自身だけでなく周りのアーティストとともに進化し続ける存在でいたいと思っています。

 

ーあなたの生き方について教えてください

「やりたいようにやる。好きなことをやる」ことです。

好きなことで食べていくのは大変です。それは十分理解してる。

それでも好きなことをやっていきたい。

せっかくの人生ですからやりたいようにやっていきたい。

1年後は何しているか分からない。そんな人生が良いですね。

DSC00073 のコピー

 

竹内健悟(Kengo Takeuchi)

美容歴17年。国内サロンで3度の店舗責任者と、イギリスのVidal Sassoon Academyへの留学とオーストラリアでの店舗経験がある。2度にわたるフランスのパリではフランス美容界きってのアーティストHervé Boudon氏に師事し、のちにトップスタイリストとして彼の右腕となり活躍。帰国後2014年12月にパリで出会った仲間、共感してくれた仲間と共に東京神楽坂に店舗を構える。

Websiteはこちら。
Facebookページはこちら。

この記事を書いた人

岡本 百加
岡本 百加
Lifestyle&Co.の編集長。ライター採用や記事の編集ディレクションを行っている。お酒に飲まれることが多くいつも泥酔。ORIXグループ、Deloitte、MUFGグループ(上海)でコンサルティング等に従事した後に独立。慶應義塾大学大学院(MBA)卒業。

SHARE.

皆様のご感想をお寄せください!