安西夏音「30年間友だちがいなかった私。人との繋がりから新しい世界に」

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Lifestyle&Co.では、個性的でユニークな人物を取り上げて「その人の生き方」をお聞きししています。

有名人ではなく、一般の、私たちにとって身近な人物を取り上げることがコンセプト。

皆それぞれの個性があってそれぞれの人生がある。

そんな視点から、個性的でユニークな人物を取り上げてインタビューしています。

今日は、フリーのタロット占い師の安西夏音さんに話をお聞きしました。

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ー自己紹介をお願いします。

フリーのタロット占い師です。

スカイプ、LINEなどを使ってお客様とお話をしながらカードを引いて、心理学的な解釈を元にカードから読み解いた問題の原因や解決のアドバイスをお伝えする仕事です。

主に在宅でやっています。

芸術系の大学を卒業後、3DCGデザイナーや事務職OLとして会社員をしていましたが、仕事が続かなくて。

派遣社員を3ヵ月やって辛くなって辞めて転職活動、、、の繰り返し。

「なんで仕事が続けられないのだろう」と自己嫌悪の日々でした。

今は会社員として働くことは辞め、小学生の頃からずっと好きで続けていたタロットカードで仕事をしています。

 

決められた場所に決められた時間に行けない

ー今の仕事を選んだきっかけや理由を教えてください。

以前、音響系の会社でデータ管理と一般事務の仕事をしていました。

週2日勤務だったのだけど凄くしんどくて。

たった週に2日しか行かないのにどうして?と思いますよね。

それでも辛くて。なにがしんどいって単純作業が。笑

みんなができる単純作業が出来なくて「なんで出来ないのだろう?みんなが普通にできることをなぜ、自分は出来ないのだろう?」って、ずっと思っていました。

そんなことを続けていたらウツになった。

洋服が大好きなのですが、会社に行くときは服が選べない。

何も考えられなくなる。思考停止して動けなくなる。そんな会社員生活でした。

ちょうど、派遣社員の契約満了のタイミングだったのですけど、次の仕事をどうしようかと悩んでいたとき、友人たちや旦那さんが「そのタロット占い、お金を取ってやった方がいい!」って強く薦めてくれて。

お金を貰えるなんて思っていなかったから驚いて。

有料でやりますって周りに言ってみたら、予想以上に「有料でもお願いしたい」って人がたくさんの反応を返してくれて。

驚きでした。

こんな簡単に好きなことでお金をもらっちゃって良いんだろうか?と。

思い切って次の仕事は派遣社員ではなくて、タロット占いを仕事として始めました。

お客様は喜んでくれるし、ちゃんとお金も収入として入ってくる。

背中を押してくれた友人たちと旦那さんに感謝しています。

自分じゃ思いつかない発想だったし自分じゃ選べなかった。

今までの仕事が続かなかったのは、「決められた事を決められたようにする仕事」が、ただ単純に「私には向いていない」というシンプルな理由だったんだと思います。

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パートナーがいればよかった。友だちは特に必要ない。

ーあなたが大切にしているものを教えてください。

人とのつながりです。それはわたしにとって本当に大切なもの。

パートナーである今の旦那さんとは大学時代の同級生で、そのまま付き合い続けて結婚しました。

彼とはとても仲が良くて、それで十分だと思っていたので、”友達が必要”という発想そのものがなかった。

でも今振り返ると、それは閉じられた世界で生きていたのだと思います。

30歳を超えてから心理学を学び始めて。理由は仕事が続かず、人生を無駄にしているような自分に嫌気がさして、何とかならないか、何とかしたいと思って飛び込んだ世界でした。

自分自身を変えたくて始めた心理学の勉強でしたが、その色んな学びを通して得た1番の大きな恩恵は、たくさんの友人たちとの”つながり”でした。

ずっと自分の小さな世界に引きこもっていた私に、今では数え切れないくらいたくさんの大切な友人や仲間たちが出来ました。

自分が辛いとき悩んだとき背中を押してくれる人がいる。自分じゃ解決できないことも友人がアドバイスをくれて道が開ける。

そんなことを30歳を超えて始めて体験しました。笑

友人がいることでなんというか、安心感があるというか。支えてくれる人たちがいることがとても心強くて。

もちろん旦那さんは大切だけど、友人たちの存在のおかげで、見える世界がどんどん広がるのと同時に、自分の存在を受け止めてくれる人や、自分の背中を支えてくれる人達がいるという安心感を得ました。

友人や人との”つながり”は、今の私にとって無くては生きていけないほど大切なものです。

わたしは友人たちや人との”つながり”のおかげで、今もこうして好きなことを好きなようにチャレンジできていると思っています。

 

37歳から始める。ロンドンで演劇を学びたい!

ーこれからチャレンジしてみたいことは何ですか。

演劇を学びたい。しかもロンドンで!

高校・大学と芸術分野に進んだのですが、舞台や俳優の世界が好きすぎて、チャレンジすることが怖くて挫折しました。

本当に心から好きなことにチャレンジして、もしそれがダメだったら「もう生きていけない!」と思うくらい絶望してしまう…。それが怖くてできなかった。

でも、心理学と出会って学ぶうち、挫折や失敗を避けるのではなく、「表現する楽しさ」のために演技をしたり歌を歌いたいと思うようになりました。

年齢的にはかなり遅いのかもしれないけれど、もう一度、本当に好きなことにチャレンジしたい。

しかも思い切って、海外で!

1人で学びに行ってもいいし、旦那さんと一緒でもいい。

実現の仕方はよく分からなかったとしても、必ず道は開くことが出来ると今なら信じられるから、とにかく演劇をもう一度学びたい。

それが今、チャレンジしたいことです。

 

ーあなたの生き方を教えてください。

人とつながる”喜び”。

自分を表現する”喜び”。そんな”喜び”を大切にする人生を歩んでいきたい。

わたしにとって”楽しいこと”は、すべての原動力になります。

”楽しい”からこそ続けられる。

今までの人生、失敗を怖がって自分を責めるばかりで、ずっと本当の意味で何かを楽しむことを、自分に許していませんでした。

だからこそ今は、人の心が感じる”楽しい”という気持ちの大切さ、何かを”楽しむ”ことの偉大さがよく分かります。

飽きっぽくて忍耐力がないのかもしれません。

でも、そんなわたしの性格も含めて丸ごと「喜び」の多い人生にしたい。

友人やこれから出会う人たちと一緒に”喜び”をつくり表現していきたい。それが実現できたら本当にしあわせだなと思います。

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安西夏音(Natsune Anzai)

玉川大学芸術学部音楽コース卒業。大学卒業後、3DCGデザイナーや事務職OLとして働きつつ趣味でタロット占いに関わる。2014年夏、NPO法人コモンビート「100人100日ミュージカル」に出演。現在はフリーのタロット占い師として活躍。

心理タロット占い【Benedictio】

この記事を書いた人

岡本 百加
岡本 百加
Lifestyle&Co.の編集長。ライター採用や記事の編集ディレクションを行っている。お酒に飲まれることが多くいつも泥酔。ORIXグループ、Deloitte、MUFGグループ(上海)でコンサルティング等に従事した後に独立。慶應義塾大学大学院(MBA)卒業。

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