大人になり、社会人となり、親と離れて暮らすようになるといつのまにか毎日の繰り返しが精いっぱいで親のことなんて頭から忘れてしまっている…なんてことありませんか?
「親は元気で当たり前」「ほっといても大丈夫」いつしか当たり前の存在すぎて、おざなりになっている人は意外と多いと思います。
そんな「親」ですが、大人になってから改めて接すると共感できる一面や、近すぎて気づかなかった楽しい驚きがあるかもしれません。
何でもない日、たった一行のメールでもいいから親に連絡してみませんか?
子供の頃を思い出してみる
わたしは一人っ子のわりに独立心があるタイプでしたが、それに対して幼い頃から親は割と過保護でした。
なにをするのにも心配して、自転車は小6まで補助輪を外さず、門限は高校生になってからやっとこさで19時に。
基本はとても厳しく、ファーストフードはクリスマスのケンタッキー以外は禁止等、制限の多い家庭でした。
しかし、息苦しさを感じることはありませんでした。
その理由の一つは両親とも底抜けに明るいということがあると思います。
厳しいながらも笑いの絶えない家庭でした。母は料理が苦手で水浸しの春雨サラダやナルトだらけで目が回りそうな親子丼を作ったり、父は母の誕生日に薔薇のつもりでカーネーションの花束を間違えて買ってきたり、ほぼ毎日なんかしら面白エピソードがあるようなうちでした。
もっとたくさん会っておくんだった・・・
大人になり、わたしは親元を離れて上京し、両親への連絡は減りました。たまの電話は母親と口喧嘩。どうやら反抗期が遅かったようで、それから5年も両親に会わない期間がありました。
遅めの反抗期はタチが悪いようです…。
5年ぶりに意を決して、里帰りすると自分の記憶の中の両親よりはるかに小さくなった二人が駅に迎えに来ていました。その姿を見た瞬間は、自分でも驚くほど涙が流れ、二人に駆け寄ったわたしは子供のように泣いていました。
「もっと早く帰るんだった」と心底思いました。
それからは頻繁に連絡をするようになりましたが、母親は病に倒れて現在は入院しています。
たまに仮退院で実家に戻ってくるのですが、要介護になってしまったので底抜けに明るい母親ではなく、そこそこ明るい母親になってしまいました。
しかし、父親が意外と強く、昔のまま明るく元気でユーモア満点に接してくれるので、こちらとしてもとても助かっています。
ただ、あの時もっと会っていればよかったと後悔しています。
限られた時間
ご両親と離れて暮らしていて、年末年始など、年に一回会うか会わないか、という人が増えているそうです。
現在あなたが30歳でご両親が60歳だとして、年に一回だけ会う習慣を続けたとすると、ご両親と会えるのは数える程度しかありません。
ほんの少し余裕がある時に電話やメール、葉書きを送ってみてはいかがでしょうか。
日頃、友人や恋人とのコミュニケーションで元気になるように、親にとって何よりうれしいのはあなたからの連絡。
何でもない普通の日に、ちょっとした連絡がくるのは嬉しいらしいですよ。
たまに心配しすぎだったり、いまだに子供扱いされてイライラすることもあるかもしれません。
それも愛してくれている証拠だと思えば、愛おしいものです。
この記事を書いた人

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日本が元気だった80年代生まれ。
売れないタレント、出張料理人を経て、現在はOLと料理研究家、ライターとして地道に活動中。ポジティブな恋愛コラムを得意とする。好きな食べ物は鉄火巻。
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